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貧乏少女と異世界転生  作者: 岩瀬 空
1章:終りの始まり
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セルアド家の事情03

別視点です。旅人AとBのお話。

セルアド領は首都から東に大分行った場所にある。馬車に揺られて3日程で着くこの街の主な産業は観光で温泉街として割と知られている。数年前に湧き出でたので枯渇の心配も今の所なくかけ流し温泉が楽しめるというので遠方からの来訪者も珍しくない。湯治の長期滞在者も来るため人口も他の田舎にしたら多い。


書店で買った観光ガイドを手にしながら「おっここの宿にしないか?」と友人とやれバイキング形式が良いとか露天風呂は絶対だとかサービスを見ながら互いの主張を言い合っている若者2人。彼らは久々の大型休暇を満喫しようとこの街にやって来たばかりだった。ついこの間まで王都で働いていたのだが懐にゆとりが出来たことで長期休みをとり息抜きに温泉でのんびりしようということになったのだ。実際空気は上手いし、毎日の仕事時間を感じさせない長閑な雰囲気がまたいいんだと彼らは言う。この国の法律で長期休みの際には、近くのギルドで移転届を出さねばならないので受付へと向かった。手続きが終わると世間話から受付嬢が「今日は領主家の皆さんがご親族の家で行われるパーティに行ってるんですよ」と聞いた。ここの領主一家の双子ファンらしく写真を見せてくれたがなるほど。確かに愛らしい姿をしてると思ったが、わざわざ観光目的の自分にまで見せるとはなぁと苦笑った。「よっぽど好きなんですねー」と隣の友人は言った後に後悔する。ファン心を突いてしまったらしく熱く語りだす暴走娘に旅行者2人は逃げ出す事が出来なかったという。


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