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梶崎夏似
「…ここが職員室だけど。」
「うん。」
そう織姫が返事した瞬間のことだった。
「時飼ぃぃぃいいいっ!!」
勢いよく神羅に抱きつく影が見えた。
「なんだよ…」
「あのねっ!!林田先生がっ林田先生がぁぁっ!!」
「ハァ。またか…あのなぁ。梶崎。」
「何??」
「お前、もうちょっと強くなれよ……まぁ、いいけどさぁ。」
(いいのか。)
織姫は、心の中で神羅にツッコミをいれながら、梶崎と呼ばれた男の子の方をみた。
「んにゃぁっ!!…て、転入生??」
「そうですが……」
「女の子かぁー。僕、梶崎夏似って言うんだ。よろしくね。」
「私は、高杉織姫。こちらこそよろしく。」
織姫は笑顔でそう言うと、夏似に聞いた。
「ねぇ。林田先生って??」
「え…あぁ。………あの人。」
夏似は、織姫の後ろを指差した。
「あ、あの人かぁ…」
「ぎゃぁ。来た!!」
「ハァ。織姫、梶崎の面倒みといて。」
「う、うん…」
神羅は、林田先生の所へ歩いていった。
