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門限PM18時なんて、絶対に無理に決まってるじゃない!

作者: 七瀬






私の彼氏は、私に門限PM18時に家に帰って来いと言い出した!

そんなの絶対に無理に決まってるわ!

仕事が終わって、帰りにスーパーにも寄れないじゃない!

彼は一体、何を考えているのか?



『なんで、“門限PM18時なのよ!”』

『俺はお前が心配だから、それより遅いと心配なんだよ!』

『“晩ご飯はどうするのよ?”』

『家に帰ってから、俺の許可を取ってからスーパーに行けばいいだろう!』

『“はぁ!? なんで厚佑の許可を私が取らなくちゃいけないのよ!”』

『俺の許可が要るに決まってるだろうが、、、!』

『いい齢の大人の女性がそんなの必要ないわ!』

『“これは、彼氏の命令だ!”』

『黙れ! 何が彼氏だ! じゃあ、自分はどうなのよ? 好きな時間に

家に帰って来てさ、いい加減にしなさい!』

『“俺は男だからいいんだよ!”』

『私だって、立派な大人なのよ! 人の余計な意見なんか聞かないわ!』

『“余計な意見って、彼氏が彼女の心配して何が悪いんだよ!”』

『はぁ!? 私の好きなようにさせてよ!』

『・・・わ、分かったよ、じゃあ門限はPM19時で、』

『あのね、好きな時間に返って来るから、門限なんて私には要らないわ!』

『・・・で、でもさ、それだと、何かあったら?』

『うるさい! 何かあったら直ぐに連絡するから!』

『“じゃあ、今の言葉! 絶対に守れよな!”』

『はぁ!? まだ何かあるの?』

『そんなのねーよ!』

『取り合えず、この話はもう終わりにして!』

『・・・あぁ、分かったよ、』

『“いい加減、面倒くさいんだから!”』

『・・・・・・』






 *





・・・この日から、彼は門限PM18時とか言わなくなったけど?

その代り、“私の監視が強くなった気がする!”

尾行というか? 彼氏が仕事が休みの日は、私がちゃんと家に帰って

くるか、朝の出勤時間からずっと私の後を着けているみたい!

流石に、これはヤバいでしょ!

私が仕事中は、ネットカフェで時間を潰してから私が仕事から帰る時間に

また私の後を着けて帰って来るの。

こんなのは、“ストーカーのする事よ!”

彼はストーカー癖があるのかな?




ただ私は、そんな彼でも別れられないでいる。

そういうところが彼は可愛いというか? 彼を愛くるしく感じるのだ!

前に付き合っていた彼氏は、“私に無関心な男性だったのもあってか、”

やたらベッタリと私にくっついてくる彼氏に私は愛情を感じていた。


でも? 彼が仕事から遅く帰って来る日は、私は彼が何をしているのか

サッパリ分からない!

まあ、浮気はしないと想っているが、、、。

一体? 私の知らないところで彼は何をしているのだろう?







 *





『まさか? “隠し部屋があるとは、彼女も想っても見ないだろうな。”』

【カチャカチャカチャカチャ】

※携帯で撮った動画をパソコンで見ているところ。

【どこでご飯食べる?】

『動画にこうやって、彼女が誰と一緒に居るのとか見れて最高だな~』

【近くに美味しいカフェができたんだって~】

『最近、この子と仲が良いのか~』

【ご注文はお決まりになりましたでしょうか?】

【私、パンケーキがいい!】

【じゃあ、ワタシはいちごパフェ!】

『・・・至福の時間だ!』



部屋中に彼女の隠し撮りした写真が一面貼られている。

全ては私のコレクションを集める部屋で彼氏は満喫するのが好きなようだ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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