教えて、ケイちゃん先生!~種族(1)~
「教えて、ケンちゃん先生! 今回は前回おっしゃっていた通り、種族についてお話していただきます」
「……種族は34種いるから、今回の取材は最低でも3時間コースだな」
~種族の分け方~
「そもそも種族はどのように分けられているのですか?」
「種族は基本は見た目。角とか翼とか、そんな特徴で分けているよ。見た目で分からない程度の差なら一緒になっちゃうことが多いよ。人間族の子供と小人族の大人は見た目がほとんど同じだから見分けがつかないしね」
「成る程。基本ということは他にも見分け方があるのですか?」
「私みたいな魔眼族に頼むか、もしくは得意なこと、かな。ある程度は種族に依ってくるからね」
「そうなんですね」
~人間族~
「じゃあ、各種族についての話をしていこう」
「お願いいたします」
「まずは人間族からだ。十段階評価で言うなら、攻撃力1、防御力1、知性7、魔力総量2、魔法攻撃力2、魔法防御力2、敏捷性2、機敏性2、器用さ6、体力3、体格2だよ。最高110のうち人間族は30」
「全体的に低いですね」
「全種族の中でも弱い方だからね。でも、その分幅が広いんだ」
「幅?」
「神話級もいれば下級以下もいる」
「ひ、広いですね」
「まぁ、数値が低い分、持ち前の知性と器用さで兵器を作って対抗しているんだ。繁殖力を活かした人海戦術とかもね。思い当たる節があるんじゃない?」
「ありますね。空中にいる者を撃ち落とす兵器も作っていた気がします」
「ま、この世界は数よりも個の時代。弱い数には負けないよ」
「最近、領土が減っているようですしね」
「まぁね。身体的な特徴が何もないから、”ななし”なんていう渾名があるよ。侮辱表現だけどね」
「言われたことはありませんね」
「平均寿命は男性が71歳、女性は75歳。平均身長は男性が170㎝、女性は160㎝。平均体重は男性が65㎏、女性は58㎏だよ」
「私は今38歳、172㎝、78㎏なので、平均的ですね」
「脂肪が多いけどね」
~エルフ族~
「十段階評価で言うなら、攻撃力3、防御力1、知性9、魔力総量10、魔法攻撃力10、魔法防御力10、敏捷性8、機敏性8、器用さ7、体力5、体格3だね。最高110のうちエルフ族は74」
「人間族の2倍はありますね」
「エルフ族は森に親しむ自然主義者で、主に森の中に居住を作っているよ。木を傷つけないように短い刃物や木から作った弓を武器にしているよ」
「会ったことはありませんが、そのイメージはあります」
「かなり排他的で他種族と関わりを持とうとしないね。でも、お礼はちゃんとするよ。受けた恩と同じだけの礼をする。食べ物なら食べ物。住宅なら住宅。それに近しいものでね」
「そもそも出会えないので、お礼も何も期待できませんね」
「まぁね。当然のように全属性の魔法を使ってくるのは凄いよね。僕には無理さ。まぁ、使えたとしても使わないかもしれないけど」
「確かにそうですね」
「身体的特徴で言えば、全体的にスレンダータイプだね。あと耳が長い」
「なぜ長いのでしょう」
「森という視覚を遮るものが多い場所では、視覚じゃなくて聴覚に頼るんだよ。その分耳が長くなったと言われているね」
「成る程」
「平均寿命は男女ともに4000歳。平均身長は男性が180㎝、女性は178㎝。平均体重は男性が70㎏、女性は60㎏だよ」
「かなり細いですね」
「木の枝に乗るためにね」
~ドワーフ族~
「十段階評価で言うなら、攻撃力7、防御力9、知性8、魔力総量8、魔法攻撃力2、魔法防御力8、敏捷1、機敏性1、器用さ10、体力10、体格10だね。最高110のうちドワーフ族は74」
「こちらも人間族の2倍。エルフ族と同じですね」
「対となる存在くらいに思っておけばいいよ。ドワーフ族は山や洞窟などの坑道に居住を作っているよ。斧やハンマーを好んで武器にしているよ。金属を好んで宝石も好んで、さらに発掘が好みだよ」
「こちらは何度か会ったことがあります」
「町で鍛冶屋を営んでいることが多いからね」
「私も包丁を頼んだことがあります」
「身体的特徴で言えば、全体的に背が低くて筋骨隆々。何と女性も同じ特徴だよ。髭が濃く、長ければモテモテだよ」
「私は短いですが濃いですよ」
「君のそれは濃くない。まだまだ薄いよ」
「え」
「平均寿命は男女ともに2500歳。平均身長は男性が140㎝、女性は132㎝。平均体重は男性が140㎏、女性は120㎏だよ」
「樽体型とはよく言ったものですね」
「ソウダネ」
~吸血鬼族~
「四種族目だけど、もう辞めたい」
「お願いします」
「34種族なんだから、上中下とかナンバリングするとかして分けようぜ。もうやりたくないよ」
「わ、分かりました。8! 8ずつ行きましょう」
「しゃぁねぇなぁ。じゃあ行くぞ」
「はい」
「十段階評価で言うなら、攻撃力9、防御力7、知性9、魔力総量9、魔法攻撃力10、魔法防御力9、敏捷性8、機敏性9、器用さ8、体力8、体格8だよ。最高110のうち吸血鬼族は94」
「た、高い」
「割とどこにでも住んでいるよ。武器だって何でも使う。統計でみれば長剣を使う割合が高いかな」
「会った記憶はありませんね」
「身体的特徴で言えば、人間族とほとんど変わらないよ。ちょっとスタイルがいいくらい。伝説級以上の吸血鬼は人の姿のまま蝙蝠っぽい翼を出し入れできるよ。人間族に似せている理由は、無駄な諍いを避けるため。あとは人の生き血をひっそりと吸うため」
「え、ということは実は私も会ったことが?」
「あるかもね。血を吸われる側は痛みを感じないよ。むしろ快楽? さらに再生能力が高くて、首を切ってもすぐにくっつければ再生するよ」
「す、凄いですね」
「圧倒的な強者であることから、強者を一緒にいることを好む傾向にあるよ」
「では、私の元には来ませんね」
「潔し。平均寿命は男女ともに10000年とかいう長寿。平均身長は男性が185㎝、女性は168㎝。平均体重は男性が78㎏、女性は62㎏だね」
「確かこの国の兵長は吸血鬼族でしたね」
「そうだね。ちなみに兵長のエルは190㎝近くあるよ」
~竜人(龍人)~
「十段階評価で言うなら、攻撃力10、防御力10、知性8、魔力総量10、魔法攻撃力9、魔法防御力9、敏捷性9、機敏性9、器用さ7、体力10、体格10だよ。最高110のうち竜人は101」
「100を超えてきましたね」
「最強種族の一角だね」
「こちらは本当にあったことがありません」
「まぁ、世界に少数しかいないからね。確か10人だったかな」
「そんなに少ないんですね」
「そんなに生まれないからね。肉体が強靭だから武器はほとんど使わないよ。龍族と同じようにブレスが吐けるよ。威力は劣るけど」
「しかも高スペックとなると勝てる気がしませんね」
「身体的特徴で言うなら、鱗が生えているよ。両頬と両腕、後は両脚だったかな。そこに鱗があるね。角も生えているよ。尻尾はないよ。翼は収納可能だよ」
「こちらもかなり人に寄っていますね」
「竜人は先祖十個前までに龍族がいる者だからだよ。だいたい人間族との交配が多いしね。難しい方の龍を使う龍人は先祖返りした龍の力を有する者のことだよ」
「だから何ですね」
「平均寿命は男女ともに5000年。平均身長は男性が230㎝、女性が200㎝。平均体重は男性が180㎏、女性は160㎏だね」
~龍族~
「十段階評価で言うなら、攻撃力10、防御力10、知性9、魔力総量10、魔法攻撃力10、魔法防御力10、敏捷性10、機敏性9、器用さ6、体力10、体格10だよ。最高110のうち龍族は104」
「龍族も高いですね」
「最強種族の一角だからね。こいつ等も少ないよ。5人しかいない」
「少ないですね」
「全員の住んでいるところはもう割れているね」
「キエトマスレ山脈のエンゼンとピレッツァ山のサワタマルクは知っています」
「ビリロレス山脈のフランチェスカ。コーア島のミョルスイル。メンズケレモクス山地のウズマクレかな。魔法とは別にブレスが放てるよ」
「ブレスって結局何なのですか?」
「喉元にある袋に魔力と神力を混ぜ合わせたものを溜めて、発射するんだ」
「流石龍、ですね」
「身体的で言うなら、足がないよ。四足歩行に見えるけど、四つ全部が手になっているよ。5000年生きた龍族は人化ができるよ。人化の際には全身に鱗が生えているよ。竜人と違って、尻尾が生えているよ」
「こっちも肉体が強そうですね」
「めっちゃ強いよ。平均寿命は男女ともに12000歳。平均身長は男性が24000㎝、女性は30000㎝。平均体重は男性が400000㎏、女性は600000㎏だね」
「す、数字がデカい……」
~精霊族~
「十段階評価で言うなら、攻撃力1、防御力1、知性10、魔力総量2、魔法攻撃力1、魔法防御力2、敏捷性8、機敏性8、器用さ10、体力10、体格1だよ。最高110のうち精霊族は54」
「人間族は30でしたよね」
「そうだね。精霊族はかなり尖っている種族値をしているけど、尖りすぎて10があるんだよね」
「知性と器用さと体力が10でしたね」
「あの種族は生まれたばかりの子供のように体力お化けだよ。樹木の間をするする飛んで行くよ。ただ、体が小さすぎて物理的な攻撃力とか本当に皆無だよ。まぁ、魔力とか神力とか使って本気で攻撃しようと思えば骨くらいなら折ってくるよ」
「結構強いですね……」
「まぁ、あの種族は魔力とか神力とか全部合わせて霊力って呼んでいるよ」
「なぜ?」
「精霊だからじゃない? 知性はあるくせに論理的な思考力を持ち合わせていないから、本当に先が読めないよ」
「えぇ……」
「ごめん。論理的思考力がないって言ったけど、精確には違うわ。論理的思考力はあるけど、本能というか野性というかが勝っちゃって、快不快で行動しちゃうんだよね」
「……それ、論理的思考力があります?」
「本人達がちゃんとそんなお話しできるんだよね」
「えぇ……」
「精霊族は言葉にするのが苦手な代わりにアートで伝えてくるよ」
「アート」
「小さな体に四枚の透明な翅が生えているよ」
「蝶のような見た目ですね」
「平均寿命はないに等しいかな。火の精霊とか水の精霊とかいるけど、その要素、火とか水とかが世界から消えたら寿命だね。平均身長は男女ともに25㎝、平均体重は男女ともに7gだよ」
~魚人族~
「十段階評価で言うなら、攻撃力2、防御力1、知性6、魔力総量4、魔法攻撃力5、魔法防御力4、敏捷性4、機敏性5、器用さ5、体力6、体格7だよ。最高110のうち魚人族は49。ただし、水中では評価が上がるよ」
「49なら人間に近いですが、水中ならもっと高いんですか」
「そう、水中なら、攻撃力6、防御力6、知性6、魔力総量10、魔法攻撃力10、魔法防御力10、敏捷性10、機敏性10、器用さ5、体力8、体格7だよ。最高110のうち水中での魚人族は88だよ」
「エルフ族やドワーフ族よりも高くなりましたね」
「水中は魚人族のテリトリーだね。地上にいる時でも水中でも水に親しむ自然主義者で、居住は水中に作りがちだよ」
「魚人族自体は見たことあっても、居住は確かに見たことありませんね」
「水中で生きているから、水魔法とか然魔法が得意だけど、火魔法は使えないよ。ただ、魔法を使うよりも物理攻撃を先にしてくるんだ」
「成る程。……あれ? 十段階評価は魔法の方が高かったような」
「その通り。だから戦闘民族吸血鬼とか竜人とかには受けが悪いね。魔法の方が強いんだから魔法を使えよって」
「ちなみに物理は強いのですか?」
「水中ならね。ぶっちゃけ中堅って感じ。よく三叉槍を持っているけど、別に剣とか弓とかも使うね。水かきがあってうまく引けないけどね」
「成る程」
「魚人族には二種類いて、魚人と人魚で分けているところもあるね。前者は水かきが特徴的だね。背中には背鰭が生えていて、かなり刺々しい印象になるね。鰓呼吸するけど、地上に上がった時は膜が張って肺呼吸のような形で呼吸できるようになるよ」
「人間のような体をしていますよね」
「そうだね。もう一方の人魚は上半身が人間、下半身が魚の体をしているよ。魚の尾鰭で叩かれれば、人間族くらいなら簡単に骨が折れるよ」
「お!? な、何と」
「平均寿命は男女ともに250歳。平均身長は、男性魚人が167㎝、男性人魚が181㎝、女性魚人が158㎝、女性人魚が167㎝。平均体重は、男性魚人が102㎏、男性人魚が78㎏、女性魚人が60㎏、女性人魚が60㎏だね」
「では、次は獣人族からですね」
「うへ~、まじで全部やるんだ」




