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混沌1組  作者:
2/2

黒魔法フ○ア

俺は固まった。そりゃもう、冬のロシアの屋外で一晩放置したバナナのように。

「聞こえなかったのか?我が配下となれ、愛内青葉よ」

 自称魔王の魔への誘い。どうするよ、俺。

 これはもしや庵野君(仮)なりのジョークなのだろうか。それにしても、やけにリアルな鎧や兜だが。

 ジョークなのだとすれば、ほどほどにネタにノってあげつつお断りしておくのがベターな答えだろう。

「ごめん、庵野(仮)。俺は悪に魂は売れないよ」

「そうか、残念だ」

 刹那、自称魔王の振り上げた掌に紫色の光が収束し───

「ならば貴様を消し、我が輩が出席番号1番となるまでだ」

───メギ○ラオン───

 視界一杯に広がる、核熱の光。避けられない絶対的な『死』が迫り…

「破ぁ!!」

叫び声と共に現れた青白い光が、魔王庵野(仮)の生み出した爆発を相殺する。

「おいおいおいおいフザケてんのかコラ…」

 叫び声の主は、斜め後ろの席。軽くサングラスのように色の入った眼鏡を掛けた、坊主頭の男。

「そこはメギ○ラオンじゃなくてイ○ナズ…」

「そこじゃねーだろ、ボケ!!」

 命の恩人に対しても、思わず叫んでしまうような恐怖と興奮に囲まれながら。

 俺の非日常が、ここから始まった。


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