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ギフト研究者茨森のテッサリアと天ぷらそば②

 権力によって蹴散らされた部下たちの恨めしい声を満面の笑みで浴びながら、意気揚々と王都を出立したテッサリア。旧王都に到着初日からアルベイル大公への挨拶も早々に件のストレンジャー、フミヤ・ナツカワが営むナダイツジソバなる食堂を訪れたテッサリアは、初手からずっとその店に圧倒されていた。

 ガラス張りの前面に、自動で開くガラス戸、ただの石材でもレンガでも木材でもない頑丈そうな造りの店舗。それとなく給仕に聞いてみたが、基本はコンクリートなる建材だそうだ。恐らくは異世界のみに存在する未知の建材。もう、最初からあまりに異質。ギフトによって現れたという店舗は豪奢そのもの。こじんまりとはしているが贅の限りが詰まっている。王都にすらこんな建物はない。

 それに店内も清潔そのもの、虫どころか埃のひとつも落ちていないピカピカの床、一切塗りムラのない壁。椅子もテーブルも見たことがない様式の洗練されたデザイン。厨房などは作業台や流し、食器棚など目に付く場所ほぼ全てが鉄でも鋼でもない謎の金属で構成されており、使われている調理器具までもが鈍い銀色の輝きを帯びていた。


 異質も異質、あまりに異質。報告を聞いた当初、テッサリアはギフトによって店舗が現れるといっても、精々が下町の大衆食堂くらいのものだと思っていたし、出てくる料理も可もなく不可もなくといった具合のものだと思っていた。まさか一流レストランほど豪奢であったり洗練されてはいまい、料理とて平民が食べる一般的なものが1種類か2種類程度出て来るのだろうと。だが、その考えは何から何まで大外れ、見当違いもいいところだと思い知らされた。


 異質にして豪奢な店舗は前述の通り。料理の方も食してみて驚愕した。


 カケソバ。ナダイツジソバの基本料理。シンプルにして奥が深い料理。店主のフミヤ・ナツカワ曰く最も奥が深い1品。王都の料理が霞むくらいの美味。


 モリソバ。カケソバと双璧を成すナダイツジソバの基本料理。冷水でキュッと締めたソバの麺を、1口ずつ濃厚なスープに浸して食べる料理。これもまた美味。夏などの暑い日に食べれば最高だろう。


 カレーライス。コメなる未知の穀物に茶色くドロッとした具沢山のスープをかけた料理。見た目は悪いが、味は王宮の料理すらも凌駕する天上の逸品。貴重な香辛料をこれでもかと練り合わせたその味は刺激的で芳醇、舌の上に味覚の爆発を起こす料理の革命と言って過言ではない。


 どれもこれもあまりにも美味過ぎる。テッサリアは一発でナダイツジソバの虜になった。


 テッサリアは1日3食を必ずナダイツジソバで摂るようになり、ツジソバのメニューを全制覇してからは、どのソバがカレーライスに合うかということを研究し始めた。当然、当初の目的であったストレンジャーのギフト研究にかこつけて、だ。もう、ただただ体裁を取り繕っているだけではあったし、所長に報告書を見せれば間違いなく雷が落ちるだろう。だが、それでも止められないのだ。何故なら、テッサリアはすっかりナダイツジソバの料理に魅了されてしまったから。


 そして今日もまた、テッサリアは朝食を摂りにツジソバを訪れる。朝は流石に軽くいこうか、それとも朝からカレーライスも付けてガッツリいってしまおうか。そんな幸せなことを考えながら入店したテッサリアに、早速給仕の女性が声をかけてくる。


「いらっしゃいませ、テッサリアさん! 毎日ありがとうございます!」


「いらっしゃい」


 給仕の女性、ヒューマンのルテリアが満面の笑みを浮かべながら元気良く声を響かせる。

 旧王都に到着してから1週間。テッサリアはツジソバに通い詰めて顔を覚えてもらい、彼女ともある程度親しくなったのだ。


「おはよう、ルテリアさん。今日もお世話になるわね」


 テッサリアが挨拶を返すと、ルテリアもまた白い歯を見せて笑った。

 テッサリアは女性ではあるが、彼女のこの笑顔と店内に漂う良い匂いを嗅ぐと胸が幸せな気持ちで一杯になる。男性ならばイチコロだろう。


「ええ。お好きなお席にどうぞ。すぐにお水持って来ますね」


「ありがとう」


 空いている席に座り、早速メニューを手に取る。仮にカレーライスを頼むとして、今回のソバはどうしようか、などと考えつつメニューを眺めていると、不意にあるものが目に入った。


「ん? これ……テンプラソバ…………えッ! 新メニュー!?」


 温かいソバの欄に、昨日まではなかったテンプラソバなるものが記載されていた。一緒に載っている絵を見れば、カケソバの上に円形の何かがデンと鎮座している。

 何ということだろう、つい数秒前までカレーライスに合わせるソバのことを考えていたのに、今はもうテンプラソバから目が離せなくなっていた。

 ベースがカケソバなのは分かる。だが、この上に乗っている円形のものは何なのか。何かの食材をそのままか、ただ単に火を入れて乗せているのではないだろう。これも何らかの料理と見て違いない。だが、どういう料理なのかが分からない。一見すると初心者が作った不恰好なパンのようだが、野菜らしき緑もちらほら見えるし、何か赤いものも点々としている。

 この上に乗っているもの、名前はテンプラと見て間違いないだろう。それはメニュー名から推察出来る。

 だが、その正体はさっぱり分からない。流石は異世界料理、まだまだ奥が深いようだ。最初にカケソバを食べた時から分かっていたことだが、少なくとも食文化はこのアーレスよりもずっと進んでいる。恐るべし異世界料理。


 と、思考の深みに嵌っていたテッサリアの前に、コトリ、と水の入ったガラス杯が置かれる。

 それでハッと我に返ったテッサリアが顔を上げる、水を持って来てくれたルテリアと目が合った。


「気が付かれたみたいですね? 天ぷらそば、今日から始まった新メニューなんですよ」


 やはり新メニュー。これは頼まずにはいられない。


「そうなの!? じゃ、じゃあ、そのテンプラソバを頼むわ!」


 カレーライスも捨て難いが、今はともかく新メニューを味わうのが先だ。過去にばかり固執して新しいものを取り込まずして何が研究者か。


 ルテリアはニコリと笑い、厨房の方に向き直った。


「はい、かしこまりました。店長、天ぷら1です!」


「あいよ!」


 厨房の中から店主、フミヤ・ナツカワの威勢の良い声が返ってくる。

 テッサリアのオーダーが通ったのだ。


 テンプラソバ。テンプラソバ。テンプラソバ。


 まだ見ぬ未知のソバのことで頭の中が一杯になる。どんな味なのか。どんな食感なのか。どんな食材が使われているのか。

 気持ちばかりが先走ってしまう。


 ここで逸る気持ちを静める為、テッサリアはガラス杯を手にとってグビリと水を喉に流した。


 冷たい。そして美味い。冷たいものは火照った身体も熱を帯びた心も落ち着かせてくれる。


 氷の浮いた、雑味を感じさせない透き通った水。普通の店ならばこの水だけでも銀貨1枚は取るだろう。初めて店を訪れた時、これが無料だと聞かされた時は驚かされたものだ。


 少し落ち着いたので、周囲を窺う余裕が出て来る。

 見れば、他の席で食事中の常連何人かが、時折ソバを啜りながらカリカリと音を立てていた。

 不自然にならない程度に背筋を伸ばし、そっと覗き込んでみる。

 テンプラソバだ。あの円形の何かを噛むことでカリカリと音を立てているのだ。


「……うんめぇ、カリッカリだ」


 テンプラソバを食べていた男性が、誰に言うでもなく、ボソリとそう零した。


 その、たった一言で、テッサリアは思わずゴクリと生唾を飲み込んでいた。意識してそうしたのではない。自然と、本能的にそうしてしまったのだ。

 その本能が訴えている。あれは美味しい音だ、と。

 明らかに水分の少なさを窺わせるカリカリとした音。ダンジョン探索者時代に食べていた保存食のパン、硬く焼き締められたハードタックはカリカリどころか石の如くガリガリゴリゴリとしていて味も悪く、いつも歯が欠けるのではないかと脅えていたくらいなのだが、テンプラの音はそれとは全く違う。あれは美味なるもの、食感を楽しませる音だ。


 手洗いに行くふりをして立ち上がり、厨房の方を覗き込んでみる。すると、店主であるフミヤ・ナツカワがテンプラを調理している姿が見えた。ジュワジュワと音を上げる液体から、長いハシを使って器用にテンプラを取り出すフミヤ・ナツカワ。


 何食わぬ顔でそのまま手洗いに行き、鏡に映る自分の顔を見つめながら、テッサリアは静かに口を開いた。


「あれは、油だわ。大量の油……」


 言ったと同時に、額からスッと一筋の汗が流れた。


 テンプラというものは、大量の油に食材を沈めて上下左右あらゆる方向から焼き上げるものだったのだ。

 テッサリアはもう100年以上生きているが、あのように大量の油を使い、食材を油の海で泳がせるような調理法は初めて見た。

 食用油というものは基本的には値の張る貴重品だ。野菜や木の実といった植物から採取可能な油は微々たるもので、大量に買おうと思えば大金が必要になるので、これを使うのは主に貴族となる。一般市民が主に使うのは、それより安価な獣脂になるのだが、これもそこまで大量に手に入るものではないし、どうしても獣臭さが抜けないので忌避する者もいる。


 しかしながら、この店で使われているのは植物油だ。獣脂特有の獣臭さが一切店内に漂っていないのがその証拠である。

 この店は使われている食材も含めて全てがフミヤ・ナツカワのギフトによって現れたもの。資料によれば異世界の同じ店が再現されているのだという。彼のギフトは食材が枯渇することがないということなので食用油を大量に使えるのも納得なのだが、同時に異世界ではあれだけ大量の油を使った料理がありふれているということにもなる。先にも触れたが、この店の全ては異世界の再現なのだから。彼らの故郷、地球。何と豊かな世界なのだろうか。

 異世界恐るべし。そして異世界料理恐るべし。


 ここでテッサリアは、はたと思い出した。あれは、もしかしたら、揚げる、という調理法ではないだろうか、と。

 研究所の関係で、テッサリアは過去に一度だけ王宮の晩餐会に参加したことがあるのだが、その時に妙にザクザクとした食感のジャガイモ料理を食べた。食感は面白いのだが塩が利き過ぎているのがイマイチの料理だったが、それを取り分けてくれた宮廷料理人が、これは大量の油で揚げたジャガイモのパイだと自慢気に言っていたのを覚えている。こんなに大量の油を使って調理が出来るのは王宮で働く料理人だけだと。

 その時はそんなものかとしか思わなかったが、今にして思えば、あれはあれで贅沢な料理だったのだろう。惜しむらくは、その時の料理人の腕が自信の割にもうひとつだったということだけだ。


 だが、フミヤ・ナツカワは違う。彼は本物の一流料理人だ。それはテッサリアがこれまでこの店で食べてきた美味なる料理の数々が証明している。彼が作れば、王宮ではイマイチだったジャガイモのパイですらも美味しくなるのだろう。

 そんな彼が調理する揚げ物料理。あれほど大量の油を潜って出来上がったテンプラはどんな味がするのだろうか。どんな食感なのだろうか。

 考えれば考えるだけ期待が膨らむ。そしてその期待を裏切らないのがナダイツジソバだ。こんな店はカテドラル王国広しと言えどここだけだろう。


 緩んだ表情を正し、また何食わぬ顔で手洗いから出て席に戻ると、それとほぼ同時にルテリアが厨房の方から来てテッサリアの前にゴトリとどんぶりを置いた。


「お待たせいたしました、こちら天ぷらそばです」


 まるで見計らっていたかのようなベストタイミング。いや、実際にタイミングを見計らっていたのだろう。ありがたい心遣いである。


「おぉ……ッ!」


 どんぶりの中を覗き込み、テッサリアは思わず感嘆の声を上げてしまった。

 メニューの絵でも見たが、実物の迫力はやはり違う。

 見慣れたカケソバの上に威風堂々デンと陣取る黄金色の円盤。スープの湯気と共に立ち昇る香ばしい匂いが実に食欲をそそる。


 見た目にも美しい料理ではあるが、これを前にしてただ見ていることなど出来はしない。

 テッサリアはワリバシを手に取りパキリと割ると、早速テンプラを持ち上げてみた。


 ハシの先がズシリと重たい。大きいだけあって見た目通り重量があるようだ。このテンプラ、基本はどうやらペコロスらしい。南の連合ではタマネギと呼ばれていた筈だ。とすれば味わいは辛いのだろうか。葉野菜の緑に、赤いものは野菜ではなく海や川で獲れるプローンの身か。確かヒューマンはこれをエビと呼んでいた筈だ。森育ちのテッサリアは幾度かしか食べたことがないが、身に弾力があり、ほのかに塩気があって美味かったのを覚えている。それらの食材を多量の水で緩く溶いた小麦粉でまとめ、あの大量の油で泳がせるように火を通すことでひと塊にしているのだろう。


 テッサリアがソバを食べる時の流儀はまずスープを飲むことから始めるのだが、今はこの美味そうなテンプラを前に辛抱堪らない状態になっている。テンプラを求める本能に抗えない。今回ばかりは流儀は横に置いておく。


 淑女として少々はしたないが、大きく口を開けてガブリとテンプラに齧りつく。


 ザクリ。

 ザク、ザク、ザク、ザク……。


 食べる前から思っていたが、やはり食感が素晴らしい。まるで全粒粉クッキーのようなこのサクサクとした食感。しかもペコロスが辛いと思っていたのに、何故だかとても甘い。以前に王都で食べたペコロスは生だろうが火を通そうが随分と辛かったのに不思議なものだ。きっと異世界のペコロスはアーレスのものとは品種が違って甘いのだろう。小さいが弾力あるプローンの身も食感に良いアクセントを与えている。大量の油によってカリカリに揚がった小麦粉も実に香ばしい。使っている油も極めて質が良いらしく、口内に残る香気に獣脂のようなクセも重さも感じない。


「んん~、美味しい!」


 異世界独自の調理法で作られたこのテンプラ、実に美味い。大量の油で揚げられた小麦粉の黄金色からして、まさに食べられる黄金。存在そのものに価値ある料理。幸せだ。こんなに美味いものは国家の中枢たる王都にもない。報告書にこの料理のことを記せば所長や副所長たちはきっと悔しがるだろう。この美味を味わえるのは研究機関内でもテッサリアだけの特権だ。今この時ばかりはテッサリアの方が国王よりも美味いものを食べていると断言出来る。何と贅沢なことだろうか。


 続けてスープを飲む。やはりこれも美味い。しかも、口の中に残った油っぽさが洗い流されてスッキリとする。良い。実に良い。テンプラとソバの組み合わせ、その妙であると言えよう。


 最後にソバの麺。今日もツルツルシコシコとして実に美味い。いつもと変わらず高いクオリティだ。良い仕事をしている。


 そしてもう一度スープと麺を交互に食べ、またテンプラを齧る。少し時間が経ったからだろう、テンプラのサクサクとした食感が幾分へたったようだが、その分スープを吸ってしんなりと柔らかくなり、また新たな味わいが生まれている。噛み締めると油を含んだスープがジュワリと溢れ出すのだ。テンプラの旨味を含んだ油が溶け出したスープもこれまた美味い。普段はスッキリとキレあるスープに絶妙な油のコクが加わっている。


 次は少しシチミを振ってまた一口。これも当然合わない訳がない。調和している。味がピリリと引き締まり、また違った美味さを感じさせてくれる。


 時間が経ち、食べ進めるにつれて渾然一体と化していくテンプラソバ。この料理にはソバというものの進化を感じる。テンプラの登場により、ソバはまた新たな段階へと進んだのだ。

 流石、異世界料理。まだまだポテンシャルを秘めている。


 テッサリアは僅か10分足らずで早々にテンプラソバ1杯を食べてしまった。スープの1滴すら残さずにだ。テンプラソバにすっかり魅了され、夢中になって食べてしまったのだ。


 大満足。


 が、ここでふと、ある疑問がテッサリアの頭の隅に持ち上がった。はたして、このテンプラソバはカレーライスに合うのだろうか。

 そう思ってしまうと、もう試さずにはいられないのがテッサリアだ。


「ルテリアさん! テンプラソバおかわり! それとカレーライスもお願い!!」


 わざわざ手を上げて大声で追加のオーダーをするテッサリア。


 朝から随分と大量の食事を摂ることになってしまったが、構うものか。テッサリアは今、この組み合わせを試したいのだ。この機を逃すは研究者に非ず。当たって砕けろの精神だ。


「かしこまりました! 店長、追加で天ぷら1、カレー1です! お客様、待ち切れないようなのでなる早でお願いします!」


 ルテリアは苦笑しながらも厨房にオーダーを通す。


「あいよ!!」


 心なしか、厨房にいるフミヤ・ナツカワも若干苦笑しているように見える。


 それからテッサリアはしっかりと追加で頼んだテンプラソバとカレーライスも平らげ、重い腹を抱えて店を出た。

 いい大人なのに空腹の子供のように歯止めが利かず、どうにも食い過ぎた。軽く吐き気がするくらいだ。

 だが、後悔は一切ない。何故なら、テンプラソバとカレーライスが合うことを自らの舌で証明したのだから。これはきっと報告書を書くのが捗るだろう。


 はしたなくゲップを吐きながら、テッサリアは昼になったらまたテンプラソバを食べに来ようと早くも決心を固めていた。


※西村西からのお願い※


ここまで読んでいただいてありがとうございます。

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