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甲子園

作者: Gyou

甲子園の魅力って何なんでしょうか?

青く晴れた空に大きな白い夏雲にこだまする

入場曲とともに行進できる喜びをかみしめて

選手宣誓が目の前で聞ける喜びを

それが仮令ライバル校のキャプテンであっても

戦える喜びを一瞬一瞬にかみしめて

スタンドも心はともに

あの時泣いてた君も君もあなたたちも

みんなんみんなこの青空に叫べずとも心は叫んでいる


甲子園

一生に三年

それも限られた細く細い遠い先の光

誰もがその光を目指し夢見る

その現実に嘘はない

そこはきっと日本のド真ん中


高校入学時、弱小野球部だが入部を心に誓った

当時のキャプテンに勧誘され応えた、はずだった

なのに、中学時代の友人の誘いに断り切れず

結局、違うユニフォームを着こんだ


うちの野球部は9人揃わなかった

他のスポーツ部から野球経験者を寄せ集めての甲子園だった

うちの部長も去年は出場したそうだ

県予選当日、練習中の俺たちは監督に直訴して

汗まみれのユニフォームのまま走った

只管、球場目指して走った


いったいどれだけ走ったのか

どこをどう走ったのか

球場にたどり着いたときはもう5回の表、得点は14対0

それでも俺たちは精一杯声を張り上げて先輩の名を呼んだ

乾いた金属音は白球をセンターまで転がした

ガッツポーズのスタンドと一塁塁上の先輩

その先のスコアボードにHの下に1が刻まれた


やっぱり母校は負けたけれど

涙を流したけれど

一緒に戦った千羽鶴が甲子園へとみんなの心をはこぶだろう

やっぱり彼らは負けたけど

涙を流したけれど

キャプテンの「ありがとう」が彼らの真実の甲子園だった


甲子園

スタンドもグラウンドも

男も女も

大人もこどもも

誰もが「憧れ」の甲子園

そこはきっと真実に日本のド真ん中


今年はどのチームが一度も敗れずに終わるのか?

それは私の母校ではないけれども

私の故郷の県でも

住んでいるこの県でなくとも

最後の一球まで日本のド真ん中

 私の母校は在籍した3年間で夏の大会2回出場以外は試合ができませんでした。そして当時でも連敗続きでしたがある時、10数年ぶりの勝利との記事を目にしました。正直嬉しかったです。勝てたこともそうですが9回まで試合をできたことがなによりも嬉しかったです。

 よっしゃー!紙面に向かってガッツポーズで雄たけびを上げてる自分がそこにいました。

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