第三話/ツケの為の蹂躙
街の端から中央付近まで歩くと、ギルドに着いた。
早速、依頼を受けるための手続きに取り掛かる。
掲示板に貼り出されている依頼の紙を剥がし、受付に持って行って名前を書くだけという簡単な手続きだ。
「やったね♪一番報酬の良い依頼を受けることができたぞ♪」
気分が高揚するのを感じながら、目的地へと向かう。
「ええと、この辺だったかな?」
森を抜け、草原に出た。
遠くの方を見ると、四体のホブゴブリンが人間の食べ物を食いあさっていた。
「あいつら人間の食べ物を....普通は食べないはずじゃなかったっけか?ユニーク個体かな?気張っていこう、念のため隠密スキル発動っと」
「あらら、これだけ接近しても気付かないのか....まぁそれだけ僕が優秀ってことだよね!」
鈍い音と共に、一体の首が飛ぶ。
「あれ、呆気ないじゃん、期待して損しちゃったかな?」
「ギギー!ギギギッ!」
ホブゴブリン達が慌てふためく。
「ふふふっ♪楽しいねぇ♪」
刹那、二体の首が飛んだ。
「ギギギギー!!!」
「よしこれで終わらせるぞ!えいっ!」
金属音が響く、投げたナイフを弾かれてしまったようだ。思わず笑みがこぼれる。
「やるねぇ、ホブゴブリンの癖に、仕方ない、名ばかりだが騎士の家系として名乗らないわけには行かないね、僕の名前はアーシン・アルティス、我が相手として不足なし!」
「ギギギッ!」
ホブゴブリンも、それに答えるように吠えた。
「さぁ、君ともさよならだ、〈マニュピレイト・ブラッシング〉!」
そう叫んだ瞬間、ホブゴブリンを黒いモヤが包んだ。外部の情報の一切を通さない闇だ。
「ギッ....」
痛みすらもその小さな脳が認識することなく、最後の一体は命を落とした。
「久しぶりに楽しかったよ、ありがとう♪」
アーシンはホブゴブリンの頭から耳を削ぎ落とし終わると直ぐに帰路についた。