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マリーはベッドの上から落ち、頭を打ってしまっていた私を心配し、起こしてベッドに横たわらせた後、大丈夫と伝えたが心配だからとお医者様を呼びに青白い顔で退室していった。




(過保護だなー。 前の人生の時なんてベッドから何回も落ちてたけど、病院とか行ったことないわー。まぁ高校生の時にはあまりにもベッドから落ちるから柵つきのベッドになってたけどね。てかこのベッドふかふか!ネットで買ったマットとは全然違うー!大きいーー!)




今まで映画でしか寝たことのないような天蓋付きの豪華なベッドの上を転がりながら感動していたのだが、マリーがお医者様を連れてきて、落ち着いて考えることができなく前に、自分の状況を把握することにした。



急激に思い出したことで、一部の記憶がまだ曖昧なのと、混乱で脳が正常に機能していないので、まず頭を打って思い出した記憶を整理することにしよう。



“私”は日本に住む30歳のごくごく一般家庭の女だった。

短大を卒業後、地元の地方銀行へと就職。


安月給にもかかわらず、日々精神的に疲れる職場で頑張っていたはずだ。



(そうそう。でも転生しているってことは、私死んだんだよね?)



転生したということはそういうことだろう。

だがそんな記憶がない。


とりあえず最後の記憶を思い出してみることにした。


あの日も窓口で日々の業務をこなしてて、



(そうだ!確か年金の日ですごく忙しかった!)



偶数月の15日は年金の受給日で、年金を受け取ってくれている方にお花を配っている為すごく混雑するのだ。



でもそれも一旦落ち着いてきたから、いつもより少し遅れてお昼休憩に行く準備をしてたはず。



(あー、だんだん思い出してきた。

この日は忙しいって知ってたから、自分へのご褒美に大好きな唐揚げ弁当と某高級アイスを持って来てたのよね!

頭の中を唐揚げ弁当とアイスのことでいっぱいにしながらルンルン気分で机を片付けてたはず。)



机を片付けて、私は入口に1番近い窓口の担当だったからいつもお昼中だけ交代してくれる方にお願いしていて、


そう、そこで、


「強盗、が、きた、」



覆面をつけた男が入ってきた。



その男は足早に窓口の近くにいたおばあちゃんを捕まえて、窓口に近づいてきたのだ。


他のお客様にバレないようにおばあちゃんにナイフを突きつけながら、私達に向かって、



「騒がず、3分以内に金庫以外で準備できるだけのお金をこのカバンにいれろ。

金庫でなくすぐだせる所にお金をおいているのは分かっているから誤魔化すなよ。それを入れるんだ。

少しでも騒いだり通報したらすぐに刺す」って脅してきたのだ。



もう1人の人が渡されたカバンをもってすぐに上司に話した。

その際上司が一瞬考えるそぶりをみせたが、強盗の方が上手だった。


「あと、2分だ」


そういっておばあちゃんの服をナイフで切ったのだ!


おばあちゃんは青白い顔でずっと震えていた。



慌てた上司がすぐに、お金を管理している人のところへ行き、補充用で準備していたお金を全てカバンに入れる。



説明する暇もないため、驚いた様子の担当者を無視してすぐに窓口へ戻ってきた。



そしてそれを男に渡した瞬間、男はおばあちゃんをつき飛ばし、走って出て行った。



「キャア!」と叫ぶ声と上司の「急いで通報を!」って声をバックに私は咄嗟に掴んだカラーボールを手に犯人を追いかけていた。



(私がやらなきゃって、そう思って、犯人を追いかけて、それで、大通りとか逆の店の横にある公園に続く階段を下りている犯人を追いかけながら犯人めがけてカラーボールを投げた。)



でも投げることだけに夢中になりすぎて、階段を踏み外して犯人へと思いっきりダイブしてしまったのだ。




それで、




お腹があつくなって、




叫び声がして



「そこまでしか記憶にない」



(あー、あの熱かったのはナイフが刺さったのか。ってことはそれで死んだってことよね?)



(たまたま致命的な所に刺さるとか、どれだけついてないんだか。)



死んだ悲しみより、自分の不運さに呆れるしかない。



家族がいれば悲しみと後悔ばかりかもしれないが。



両親は離婚して母に引き取られた。

その母も数年前に病気で亡くなっている。

父とは離婚後会っていないため、私が死んでも悲しみはしないだろう。



(友人は悲しんでくれるかもしれないけど、私が上からダイブしてぶつかったから、強盗も意識失ってたみたいだし。捕まったはず。

うん、すごい私ヒーローじゃない?)



前向きに考えるとすごい勇気ある行動の結果で命を落とした私はテレビで褒められてるはずだ。


それを想像するとなかなか悪くない。



(てか、むしろかっこいいかも。うん、そうだ!特に未練もな、)


「、、くない!未練あった!

私の唐揚げ弁当!

ハーゲン◯ッツ!

あぁーーー、せめて食べてからがよかったー!

なんであんなことしたのよ、前世の私ーーー!



そう嘆きながら、お弁当とアイスのことを想い涙をながすのであった。



未練は唐揚げ弁当とハーゲンダッツのみのさっぱり系、食べ物への執念は無限大の主人公です。


メインの人物登場まで今しばらくお待ち下さい。



前回は短くてすみませんでした。

眠気に負けて途中で力尽きる日がこれからもあると思いますがよろしくお願いします。

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