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異世界で「出会い掲示板」はじめました。  作者: 佐々木さざめき
第二章【入会されますか?】
32/102

第13話―「出会い掲示板をなめていた」

すいません、アップ遅れました(2/3)

5月・人間・女・9区

======================


 まず黒板に掲示される内容はここまでだ。男性はこれだけをみて掲示板を閲覧するかを考える。男性はこの後に続く内容全文が晒されるので、随分と不公平なシステムと思わないでも無いが、サイゾーの口車でキシリッシュは一応納得していた。


 そして本文。


======================

 私は女性の身であるが王宮騎士の位を任命され

ている。

 王国を守る騎士に誇りを持っている。

 仕事に一切の不満は無い。


 ただ私生活において、異性と知り合う機会が一

切無い。

 おそらく私が騎士である事が原因だろう。

 またお世辞にも自分自身の形容に自信がある方

では無い。


 さらに残念なことに、休みが不定期で少ない。

 半休は時々あるのだが……。


 それらを理解した上で、私と友達になってくれ

る方を探している。


 余り書きたくは無いのだが、どうやら私を商売

女と間違えたり、尻の軽い女と勘違いする者が多

発している。


 残念だが私はその様な要求には応えられない。


 以上の条件を納得してくれる男性のみ、返信を

いただきたい。


 我が侭だと理解しているが、勘違いしたままお

目にかかっても、お互い時間の無駄になるだけだ

ろう。


 それでは、紳士からの返信を期待する。


            キシリッシュ・ソード

======================


 男性はラブポイントを減らしてこれを読み、さらにラブポイントを減らしてこれに返信メールをださなければならない。


 キシリッシュは厳しい内容から、きっと返信は2〜3通くれば良い方だと思っていたのだ。


「で……出会い掲示板をなめていた……」


 どうにかこうにか全員分の返信を書き終わるのと、彼女を起こしにメイドがやって来たのが同時だった。


 結局その日のキシリッシュは一日中精細を欠く事になった。


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