表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

「ふぇぇぇ……」

「……どちら様でしょうか?」


 俺は目の前の筋骨隆々のおっさんに話しかけていた。何故見知らぬマッチョおじさんに話しているか、理由はごく簡単である。

 なぜなら……


「はっはっは!あっしぃ。冗談きついぜー!」


 ……こいつが神だからである。

 神は歯をめっちゃきらきらさせながら不敵に笑っていた。

 こいつは最初の職業でドワーフを選んでいた。力が強ければ衝撃破でスカートめくりが出来る!っと意気込んでいたのでノームで混乱させてやれば一発じゃね?と言ってみると


「ばかやろう!自分でめくらせるのはパンちらじゃねえ!幼女ならむしろよし!」


とダブルバイセップスを決めながら怒られた。

 まあこんな変態は放っておくとしてなぜ神がこんなムキムキになったのか。

 それは俗にいう”招待システム”というやつのせいだ。

 強制召喚されて機嫌の悪いタマに聞くと


「このゲームの招待システムの方法はあいてと一緒に遊びたいと願えばいいんです。そうすればその相手にβ参加資格がわたります。そして招待した人はSRクラスの道具をゲットでき招待された人はステータスポイントを10余分にすきな所に振り分けられるんです。っていうかマスターまだ私ごはん中だったのに……ぶつぶつ」


ということらしい。

 つまり簡単にまとめると

……神はステータスのSTRに10全部振りその影響かムキムキな状態で生成されたということだ。

…………


「いやおかしいだろ!」


 ステータスが上がるとその状態の通りになるとか!

 俺VIT上げたらガチガチになるのか!?お兄さんがっちがちになちゃうのか!?


「あ、ちなみに身体にステータス影響させるかどうかは設定でON/OFF切り替えられますよ~」


「先に言えええええぇぇぇぇぇ!!!」


 俺はタマの神のお告げを聞きメニューを開き即OFFに設定した。

すると一瞬視界が歪み、視界が戻ると神はいつもの姿に戻っていた。

 あーよかった。あんなムキムキのおっさんとやったらそっち系の人かと思われてしまうかもしれんからな。てか普通に身が持たん。

 あれ、そういえば……


「神、お前のパートナーどうした?」


 そう、さっきからパートナー……というかアルパカがいない。あんなにでかいのだから普通に見えるはずなのだが。

 いや、もしかしたらタマのように人間っぽくなってるのか?


「ふっふっふ、いいところに気が付いたなあっし、メリー!出てこい!」


 へえ、メリーって名前なんだ。……ってメリー!アルパカは羊じゃねえから!

 そう思っているとざっ!という足音が神の後ろから聞こえる。まさか……この登場は強い奴なのか……!?

 そう思いその足音に目を向けると


「ふぇぇぇ……」


 ちっちゃなモフモフした服を着ている女の子が神のズボンにしがみついていました。

 ……あら可愛い。

 容姿を一言でいうならちっちゃい。とにかくちっちゃい。そしてもっふもふのもっこもこである。

 これが現実なら俺は神を警察に突き出していたことだろう。


「ほれ、メリー、自己紹介」

「は、はい……メリーです……よ、よろしくお願いします」


 とメリーはズボンにしがみつく力を強くしながら自己紹介をした。

 そんなに俺怖いかな。ショックだな。


「おう、よろしく。可愛いなーお前んとこのやつ」

「だろー!」


 神は自分のパートナーをほめられてご満悦だった。


「そ、そんな……可愛くないです……」


 一方神のパートナー……メリーは頬を紅潮させてまたズボンにしがみつく力を強くしていた。……あーめっちゃ可愛い。欲しい。フルプライスでもほしい。世の中お金じゃないけど。


「むぅ…私なんか一度もマスターに可愛いと言われたことないのに…」


 そんなメリーとは対照的にタマはご立腹であった。やれやれ、一応誉めてやろう。そう思いタマの頭をなでてやるとタマは喉からごろごろと鳴らせていた。……まあ、こいつも一応可愛いかな。


「あ、そういえばマスター、神さんの招待をした時の特典アイテムボックス開けましたか?」


 タマに言われて気付く。

 そういえば開けてなかったなーあれ。


「おお!だったら開けようぜ!お前が絶望に堕ちる姿を見てやるよきひひひ」


 神が嫌な笑みを向けてくる。

 ふふふ……お前は一つ間違いを犯した!


「ふん、それがフラグだということに気が付くのがおそかったな!」


 そう言い放ち特典アイテムボックスをタッチする。すると派手なエフェクトとともにアイテムが現れ……


【[月のクワLv1]、STR+6 VIT+2(耕しLv1)】


【[最古の小銃Lv1]、STR+11 DEX+4(DEXブーストLv1)】


【[月のクワLv1]、STR+6 VIT+2(耕しLv1)】


 絶望に堕ちた。

 たぶんFXで有り金全部を溶かしてもこうはならないであろう表情のまま皆のほうに振り返ると


「ぎゃははははははははははははははっは!!やってくれるぜあっし!流石俺たちの期待を裏切らない!そこにしびれる憧れるぅ!」


 大笑いする神。


「…ど、どんまいです」


 そして絶対にこっちを見ないメリー。


「だ、大丈夫です!きっとクワ強いですよ!ほら!ほら!」


 そして月のクワを持ち必死に振り回すタマがいた。


 ……レベル上げしよう。

 俺はそう固く胸に刻んだ。



エンチャント解説

・耕し……持っているとファームルームでの生産効率アップ。レベルアップで効率アップ


・DEXブースト……一時的にDEXを1.5倍に引き上げる。レベルアップで効果時間延長&クールタイム短縮


・盗む……確率で相手から道具を盗める。レベルアップで確率アップ


神のステータス

”神” HP160/160 種族 ドワーフ Lv1

武器 【[錆びた短剣Lv1]、STR+1、(盗むLv1)】       

頭 なし

腕 なし

胴体 なし

足 なし

アクセサリー なし

CP24/24                     

所持G 3000G

最終能力値

STR 28+1,DFF 0INT 3, VIT 15, DEX 9

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング ←押してくれるとうれしいのです by水戸 感想とかくれたらうれしいな~。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ