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「俺がこいつを撃ったらどうなるんだ?」

「なーに勝手にやられようとしてんだよ」

「あ、ありがとう」


 少し癪だがビックベアから助けられたのに変わりはないのでお礼を言っておこう。

 だが、俺のお礼を聞いた黒フードの男はキョトンとした顔を浮かべ一瞬だけ俺達から目をそらし少し考えた動作をしたあとギャハハと笑い出す。

 ……なんで笑うだけでそんなめんどくさい動作を?


「ばーか!ビックベアに倒されるとドロップアイテムが出ねえってだけだよ」

 

 男はそういうとまた笑った。

……いや。違う。よく見ると笑っているのは表情と声だけで男の目はどこか違うところを見ていた。

 目をそらした方を見るとほんの少し。本当に微々たるものだが……空間が歪んでいる。

 ……まさか。


「貴様っ……!」

「神さん、駄目!」


 男が目をそらしているのに気付かない神は黒フードに殴りかかろうとする。

 それを見てスズが焦るが神が殴りかかるのを俺は手で制止させ黒フードに問いかける。


「なあ、お前は俺があの熊に殺されるとドロップアイテムがないって言ってたな」

「あ?もしかして俺に殺される気になったか?キヒヒヒ」

「いんや、そんな事これっぽっちも思わなかったよ。ただ……」

「あん?」


 さて、これは賭けだ。……やだなぁ、俺ギャンブルする大人にはならないと思ってたのになぁ。

 俺は内心そんなことを思いながら極力友好的な態度でビックベアに近づいていく。もちろん内心がたがたのぶるぶるである。

 それを読まれないようにビックベアの腹に手を添え寄りかかりながら銃を取り出し、嫌味な笑いを浮かべて言。


「俺がこいつを撃ったらどうなるんだ?」


「……は?」

                   

 俺は最古の小銃の照準を黒フードの斬撃でビックベアから振り落とされた小熊に合わせ発砲した。

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小説家になろう 勝手にランキング ←押してくれるとうれしいのです by水戸 感想とかくれたらうれしいな~。
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