十二の詩《うた》 第二十六回
十二の詩 第二十六回
① イチジクと楊貴妃、爪楊枝にサンザシ。
② 咲く紫陽花、枯れるススキに鳴くカラス。
③ 妖怪ぬりかべを見た、道のど真ん中でいびきを掻いている。
④ 壊れるパソコンを復旧する仕事、死して屍拾うもの無し。
⑤ 竜神を祭る、各祭事、参加するは地元民かな。
⑥ 朝日だと思ったのに、夕日だった、ヨーグルトと思って食べたら、プリンだった。
⑦ 好き嫌いの激しい人、偏食のせいで今はカッパだ。
⑧ 地方と楽園の違い、都市と人口の比率、ジョウロとジョウゴでロートの違い。
⑨ 階段を踏み外すような感覚、歳をとったせいで、骨折、カルシウム不足。
⑩ イモムシが空から降ってくる、恐怖の一日、よく見ると毛虫。
⑪ カエルと蛇とナメクジで三竦みの出来上がり。
⑫ 男と女の関係、三角関係と三竦みよく似ている、人は動物。
平成二十四年二月十九日 記す