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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

真・恋姫†無双 ~仁徳の王と世界の破壊者~

作者: 米坊

タイトルに世界の破壊者とありますが、仮面ライダーディケイドとは何の関係もありません。

「フンッ!」


手に持った刀を降り下ろした。


ザシュッ


「グハッ!?」


目の前の男が傷から血を流しながら倒れる。目に光がない。今の一撃で絶命したようだ。


「これであの事件に関わっていた世界政府の人間は全て殺したな。仇は討ったよ、父さん、母さん、姉さん、みんな」


そう言いつつ、愛刀【妖刀・夜烏ようとう・やがらす】の血を払い、鞘に収める。部屋は相手が暴れたせいか、様々な物が散乱している。その中に一際目を引く物があった。


「ん・・・・・・・鏡?」


それは鏡だった。見たところ、古代中国の銅鏡と呼ばれる物だろう。普通、博物館にでも置かれているだろう物が何故こんな所に無造作に飾られているのか?そんな事は俺にはどうでもよかった。何故か鏡を見た瞬間から目が離せない。そんな感覚を不思議に思いながら、鏡に近づいていった。


「見たところ変わったところは無さそうなんだがな」


そう言いながら、鏡に触れようとした瞬間・・・・・・・・・


バキッ


「何!?」


突然鏡にひびが入り、そこから白い光が漏れ出してきている。


「クッ・・・・・・なんだこの白い光は!?」


そう言いながら逃げるも、光はどんどん大きくなり、ついには俺を飲み込んでしまっていた。視界も白くなっていき、ここまでの道程が走馬灯のように頭の中を巡っていく中、俺の意識は途絶えた。










「ん・・・・・・ここは?」


目覚めるとそこは見渡す限りの荒野だった。遠くの方にいくつかの山々が見られるが、それからこの場所を特定することはできないようだ。


「先程までいた場所とは違う・・・・・ということはあの鏡は呪具か何かだったようだな」


(気を抜いていたとはいえ、俺もまだまだということだな)


「おい、兄ちゃん。一人でぶつぶつ言ってるとこ悪いが、死にたくなかったら身ぐるみ置いていきな!」


声のした方を向くと三人の男が立っていた。


「何だ貴様らは?」


「何だって・・・・見てわかんねぇのか?」


「ふむ・・・・・見たところ盗賊といったところか。やめておけ、貴様らのような輩にくれてやる物など何一つ無い」


「何ぃ!!」


そう叫んだ男は、手に持っていた剣で斬りかかってきた。

「甘いな」


避けながら男の腹に蹴りを入れる。


ドガッ


「グァッ!!??」


蹴られた男は吹き飛ばされた。


「アニキッ!?お前、よくもアニキを!!」


隣にいた小柄な男も斬りかかってきた。


「まだまだだな」


男の顔面に蹴りを入れながらそう言う。


「ンガッ!!??」


男は仰向けになって倒れた。


「ふぅ、さてまだやるか?」


残った太めの男に聞く。


「逃げるんだな!!」


そう言いながら倒れた二人を引きずりながら逃げていった。










「まったく、面倒な事になったものだなぁ」


乱れた黒い革のコートを直しながら呟く。


「それよりも、いつまでそこで覗いているつもりだ?」


少し殺気を出しながら、後ろの草むらに向かって言った。すると三人の女の子が出てきた。


「これは失礼いたしました。私の名は関羽、字は雲長といいます。それからこちらの方が・・・・」


「劉備玄徳といいます」


「鈴々は張飛、字は翼徳なのだ!」


(関羽に劉備、張飛だと!?さっきの盗賊からして現代だと思ってはいなかったが・・・・・・・古代中国、しかも三国志の時代だとはな。だかしかし、俺が知る三国志の関羽、劉備、張飛は男だったはずだ。ということはここは所謂一つの平行世界、パラレルワールドということか)


「それで君たちは俺に何か用か?」


「はい、私達は管路という占い師の占いに導かれてここにやって来ました」


「占いだと?」


「『黒き衣を纏いし者、流星と共にこの地に降り立ち、乱世を治める天の御遣いとならん』と。貴方こそ乱世を沈め、大陸を救う天の御遣い様です!!」


「俺が天の御遣い?」


「その通りです!」


(この俺が天の御遣い?大陸を救う?復讐の為に世界に牙を剥き、何人もの人間を殺してきたこの俺が?)


「ククククククハハハハハハッ、この俺が天の御遣い?大陸を救う?どんな冗談だ!?」


「冗談なんかじゃありません!」


「そうなのだ!」


「フッ、そうかそうか。そういえば自己紹介がまだだったな。神谷京介かみやきょうすけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・通り名は『世界の破壊者』だ」

いつになるかわかりませんが、気が向けば続きを書こうと思います。続きが気になる方は気長にお待ちください。

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