プロローグ
「結果市」に興味を示していただき、ありがとうございます。
もしよろしければ、感想を書いていただいたりしてもらえると嬉しいです。
僕の学校への通学路には、少し不気味な雰囲気をまとった場所がある。
もちろん僕は怖くて行ったことはないのだが、不気味であると同時に、神秘的なものも感じる。
ここを通学路で通るのは僕だけだ。小規模な山のすぐそば、割と急な坂の途中。
ある日、いつものように登校していると、後ろからクマが襲ってきた。パニックになって、大慌てで道のわきに逃げ込み、何とか助かった。
落ち着いてからあたりを見回すと、そこは例の不気味な場所だった。無我夢中で逃げていたため、気づかないうちに迷い込んでしまったのだろう。
すぐに抜け出して学校に行こうとしたが、その時見慣れない看板があることに気づいた。「"けっかいち"...?なんだろう」 その看板は妙に僕を引き付けるものがあった。そして、気づいた時にはその看板に記された矢印の方向に進んでいた。
1分くらい歩いていると、建物が見えてきた。こんな場所に来たのは初めてだったので、当然知らない建物だ。こんな場所があったのかと感心しながら、建物の周りを見渡す。すると、また"けっかいち"と書かれた看板があった。
そして僕は、吸い込まれるようにその建物に入った。建物の中には大きく"結果市"と書かれていて、一つの机の上に鉛筆や消しゴム、そしてたくさんの紙があった。その紙は、スーパーとかの縦長なチラシによく似ていた。また、A4判の紙も置いてあって、そこにはこの建物の使い方が記されていた。
まずはプロローグということで、いかがでしたでしょうか。
次の話もすぐに投稿予定です。ぜひお楽しみください。




