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記憶の欠片  作者: Miyabi
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最終章

あれから数年後、私はそれなりの役職に就き、部下を育てる立場になっていた。

先輩は転勤になってしまったが、たまに前に飲んだ居酒屋で趣味の話や近況を報告したりしている。

同僚は地方で仕事をしていて、近々結婚をするらしいので、こっちに来た時にお祝いすると約束した。

院長はと言うと、、、

私の大切なパートナーとして一緒に暮らしている。

実は近所に住んでる事が分かり、休みが合えば遊びに行ったり、お互いの共通な趣味に没頭して距離を縮め、去年結婚をした。

結婚式は新婚旅行も兼ねて、沖縄で2人で過ごした。

綺麗な海や美味しいご飯、ゆっくり流れる時間を堪能した。

これからの生活もきっと大変だけど2人なら幸せにやって行ける思う。

新婚旅行で撮った写真を年賀状にして、皆にご挨拶として送ってから、新年が明けて色んな人から年賀状が届いた。

ん?部下からも届いてて、

『青い郵便ポストの存在を知ってますか?』

青い郵便ポスト?何だろう?

聞いたこと無いな。

続きを読むと、宛名を書かない年賀状に悩みを書いて青い郵便ポストに入れると年賀状が誰かに届くそうだ。

部下も昔に出した事があって、それがきっかけで返事が来て仲良くなり結婚して今に至るそうだ。

面白い内容だったため、部下に仕事の時に聞いてみよう。

その年賀状の内容を2人で見て、そんな事あるのかな?って思ったけど、面白い話には興味津々だ。

私はぼんやり考えていた。

記憶を無くして大変だったけど、人と向き合う事でこんなにも世界が変わるなんて、何もしなかったら変わらなかった事を考えると少し怖くなった。

でも、前を向いてしっかり歩んだ事で今がある。

行動して良かったな、そう思うとやっぱり少し笑顔になる。

何もないところでニヤつく顔を見た院長は少し引いていたが、これもきっと記憶の欠片に保管されていくんだろうな。

さて、お正月でも定食屋はいつも通り営業してるから、初詣の後に昼ご飯を食べに行こう。

2人で準備をして、外へ歩き出した、、、

物語を読んで頂き、ありがとうございます。

今回は『記憶』をテーマに書いてみました。

時系列の飛び方や描写の表現がまだ甘いなと痛感しましたが、物語をこうしたい、ああしたいと模索しながら作るのが本当に楽しくて、もっと物語を書きたいなって思えるようになりました。

次の作品は今少しずつ書いていますので、拙い文章ですがこれからも応援してくれるとありがたいです。

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