幻影者(ファントマー)②
この超能力じみたものは幻影というらしい。この能力を身につけたものは幻影者と呼ばれていると…
「あの、身体能力強化が外れってマジすか?」
「マジ」
その場にいた全員がいった。というのもあの高身長男性…名前は浅倉 凪というらしい。曰く幻影者は全員、能力を得た時点で身体能力はアップするらしい…
「でも、いい点もある。君の能力は体を再生させることができるみたいだし…なかなかいいとこもあるじゃんか」
白髪くんが話しかけてきた。
「いい加減名前を教えてくれないかな…白髪くんって呼ぶのもなんか…」
「無理」
あっさりと断られてしまった。あれからというもの考えてみた。僕には妹がいる。あの男の言う通りであれば妹は必ず生きているはず…
「そんなことより、この後浅倉さんが読んでる。間違っても2日前みたいに泣きながら飛びかかるなよ」
「あ、うん」
ここにきて、子供は8人もいると言うことに気づいた。泉さんと浅倉さんが合わされば10人ほどいる。仲良くなった子もいるが、その中には中国人とイギリスの白人がいたのも記憶に残っている。
「来たか、こっちに座れ」
浅倉さんはそういうと、椅子を置いてくださった。
「先程、白髪の子に呼ばれているとお聞きしまして…」
「またか…あいつまだ名前を教えてなかったのか…困った子だ…」
浅倉さんは頭に手を当てる。
「あいつ曰く認める相手にしかやらないそうだ…」
「まあ、善処します…」
何とも言えない雰囲気になる。やはり、長年の陰にいた生活が長かったせいで、どうも言葉がすぐ出てこないのだ。
「隼君の里親届けが通ったんだ。本来であればもう少し時間かかるのだが…」
浅倉は言葉を濁した。あれほどの事件がニュースになっていないのだ…おそらく、国家絡みなのだろうと察した。
「つまり、君は学校に明日からもう行ける。その前に、君に訓練を付けたくて…」
「わかりました!」
「じゃ、これを使ってくれ」
「…」
ピストルだった。間違いなく、本物だ…




