幻影者(ファントマー)
白髪の子供は家に着くとボロボロになっていた。彼は帰宅途中狙撃され、足を引きずっている。
「まさか、すぐ近くにスナイパーがいたとはね…」
破けたズボンを見つめ、また制服を買い直す必要があると、考えた。
「何でそんな姿になってるの!」
声を荒げた女性は白髪の少年に対し、タオルで止血を行った。
「その子はさっきの…」
隼を見て、気絶する様に只事ではないことに気づいた。
「泉さん…彼は狙われた。幻影者だったんだよ…」
奥からエプロンを外しながら、高身長の男性がやってきた。
「こうなれば、保護するしかない…可哀想だが、訓練をつける。」
泉は両手をそれぞれに当て、光を放つ。みるみると傷が治っていった。その光によって、隼は身を覚ました。
「かあさぁぁぁん!とうさんー!!うわぁぁぁぁ〜!!!」
悲痛な声が広がった。無理もないことだ。ようやく、中学生2年生になった子供なのだから…しかし、高身長の男は容赦なく言い放つ。
「家族を全員亡くした君には生き残るか死ぬかのどちらかだ!そんなメソメソしてるようじゃ家族は守れなかったのだろうな!」
泉は男に対し、服を引っ張って睨みつける。だが、男は全く動じることなくただ家族を亡くした少年を見つめる。
「殺してやるぅ!殺してやるぅ!」
隼は男に飛びかかった。しかし、成す術もなく床に叩きつけられる。
「悔しいか?だけど、現実はこんな物だ…より圧倒的な力を持つ奴が弱いものを虐げる!力をつけろ!じゃないと君は一生このままだ!」
その場にいる全員が沈黙が続いた。しばらくすると、隼の口が開く。
「強くなりたい!誰よりも!でも!あんな非道なやつにはなりたくない!俺にぃ!宝の使い方を教えてくれ!」
男は微笑んだ。そして、隼の胸ぐらを離す。
「君は幻影者だ。夢物語を現実にするさ…ちなみに能力は?」
「え?」
隼はキョトンとして、自身の力がわからずにいる様子だった。
「薬を打った時に声がしなかったか?お前の声が頭に響くような感じで…」
「はい…」
「その時に言われた能力は?」
「超人です…能力は身体能力の強化です。」
男はしばらく静止した後に
「マジか…」
とひと事だけ呟いた…
久々の投稿です




