暴走(リミッター.オフ)
僕は今隼とかいう人の家に向かっている。先ほど彼を送り届けたが、爆発音が隼の方面から何度も聞こえおまけに山火事まで起きている。
「何かあったのか?」
不意にそう発した。よくないことが起きてると思ったからだ。能力を使い、先ほどの4倍ほど加速した。隼の住宅は一軒家であり、なおかつ山奥にあるため、被害はまだ山火事だけで済んでいた。
「このままじゃ…炎管」
周りの炎が僕のところに集まってきた。その炎を圧縮し球状にした。少しずつだが、消火作業を進めながら向かった。隼の家に着いたのは数分後だった。
「隼!!大丈夫か!!隼!!」
燃えている家からスタスタと人が歩いて出てきた。
「ああ…白髪の子…」
隼は上半身が裸のまま出てきた。全身のやけどが少しずつ回復している。
「まさか…能力の覚醒?」
今まであいつらは一般人を襲ったことはない。能力が暴走したのか?
「ねぇ、あいつらは一般人をおそわないんじゃなかったの?俺の家族は全員殺されたんだけど‥」
「え…?」
「お前の、お前らのせいで家族が殺さたんだ!!全員ぶっ殺してやる!!お前らも!あいつらも!この国のやつ全て!」
目の前から隼の姿が消えた!?急いでシールドを貼らないと!!あいつは今、無敵の人状態だ。危険すぎる。
「やめろ!隼!このままじゃ死ぬ!!能力には代償が必要なんだ!」
シールドが間に合わず、隼に突き飛ばされる。山の中で何本も木が折れてやっと勢いが止まる。
「イッテェな…シールドを背中だけ貼ってなかったら死んでたな。このままだとほんとに死ぬぞ!」
隼は骨折し腕を瞬時に治し、こっちに向かって走ってくる。
「死ぬって?ずっと望んでたんだ!このクソみたいな世の中で生きたくない!」
髪の毛に光が帯びてる。これは…暴走!なんで、なんで隼が使える!?とにかく今はコイツを助けないといけない!
「隼、この世は確かにクソだ…だけど、ヤケクソ投げ出したら変えられるものも変えられない。だから…後悔させないために止める!」
「黙れ!しねぇぇぇぇ!」
消火が終わった!炎管には煙と炎にろ過させる能力がある。つまり、有害物資を圧縮させられる!まずは炎の方を解放する。
「ぱぁん!圧縮されてるから通常より高温なんだよ!お前は触れられない!!」
隼は手刀で炎を切り裂く。高笑いをしながら向かってくる。
「ヒャハハハハハ!無駄なんだよ!!」
「ばーか、ハイになって頭回ってねぇのか?本命はこっちだ!幕張」
煙の玉を割り、煙幕が広がって周りが何も見えなくなる。
「罠を貼ってることぐらいわかってんだよ!だけどお前の能力で俺には通じない!それにお前は目の前にいるだろ!ヒャッー!」
殴りかかってくる隼の拳を受け止め、力のまま背負い投げをする。
「テメーは考えなしに突っ込みすぎなんだよ。復讐をやるんだったら計画を練ろ!しばらく寝てろ!」
僕は人差し指を上げると、煙が隼の体に入っていく。隼の体は痙攣を起こしながら失神する。
「さてと、急いでコイツを連れてかないとな、能力で一酸化炭素中毒に似たことを強制的に起こしてんだ。コイツの能力は治癒能力があるけど、下手したら死ぬことんなるな…」
僕は隼をおぶり、急いで山を下りた。帰ったら浅倉さんにしばかれるな…




