That’s name is…
グラビティと名乗る人物が微笑み、隼に優しい声で話しかける。朝で出会った人物とはまるで雰囲気が違っていた。
「大丈夫さ、前回と違って殺す気じゃない…」
グラビティは胸にあるポケットから注射器と薬剤を取り出す。グラビティさ注射器で、容器の薬剤を入れ終わる。
「前回は勘違いしてしまって申し訳ない…お兄さんたちも仕事なんだ…」
グラビティはゆっくりと屈む。隼が母親に目線をやっているのに気づき、隼の頭を撫でる。
「かわいそうに、怯えて言葉も出せないようだね…残念ながら、両親は君と話すのに、邪魔だったから殺害されてもらった。」
隼は怒りに満ち、悔しさで泣いていた。突然、平穏な家庭をそちらの都合で壊されたのだから…隼は屈んでいたグラビティを思いっきり殴り、立ち上がる。
「痛いな…気持ちは…グハッ!」
隼はもう一度殴り、倒れたグラビティをまたがって台所から包丁を取り出す。隼は急いで立ち上がったグラビティに向かって包丁を刺そうとする。
「こっちが黙って話を聞こうとしてるのに、いきなり二発も殴りやがって…」
能力を使い、包丁に刺される寸前の所で隼を止める。隼はいくら力を入れても包丁が前に進まない…
「もういい!話し合いはお終いだ…当初の予定通り佐藤 隼を無理矢理拘束し、ファントムヘブンを投与する。」
グラビティは手を甲にすると、隼は急に床に叩きつけられた。手から包丁が勢いで離してしまう。
「んだよ!これ!!身動きが取れねぇんだよ!」
グラビティはゆっくりと落とした注射器を取り、隼の首元に刺す。
「この薬は俺たちと同じ能力を得られる代わりに適性がないと死んでしまう。恵ちゃんは適性があったから研究所に連れてかれたけど…」
「適性があれば生き残るさ。」
笑みを浮かべるとゆっくり隼に薬を投与し続けた。隼は自身に力がないことを心の底から呪った。家族も守れず、その人生に幕を閉じないといけないのかと…
「お前らの組織を潰せる力があれば!!」
隼の体は熱くなり、激しい頭痛が起きる。
「うあわぁぁぁ!!んだよ!これ!」
ーー隼様、貴方の能力は超人です。能力は…
脳裏には何故か声が聞こえた。隼の髪から色素が抜けて、色がつき始める。インナーで青髪に染めたような形になった。
「髪の毛が変わった?まさか…グラビデ…」
話してる最中に隼は瞬時に立ち上がってグラビティを殴り飛ばした。そして、ゆっくりと包丁を拾い上げる。
「能力に目覚めたか…これよりお前を拘束し、ハイエル.カンパニーの名の下で被験体:隼を確保する!キューブ!」
グラビティは無数の小さな四角状のエネルギー弾を飛ばしていた。およそ銃弾と同じマッハ2の速度があった。
「当たんないな…グラビティ!!」
包丁でエネルギー弾の軌道を逸らし、ゆっくりと前へ歩き出す。その雰囲気は殺意に満ちており、いくらグラビティがエネルギー弾の数を増やしても後進する気配がない。
「うわぁぁぁーー」というで悲鳴で後ろ向きによろけながら逃げ出した。グラビティは玄関前に辿り着きドアを開けようした。
ぐしゃっという音が鳴り響く。グラビティの体から隼のボロボロになったナイフが後ろから心臓あたりにつき刺さる。
「お前だけは絶対許さない!お前の組織もだ!!」
倒れたグラビティに対し、何度も包丁で刺す。
「おえっ…ゴホッ…なんでだぁよ…コォれ…何にもしてないのに‥なぁんで…」
グラビティは血の混じった嘔吐をし、涙を浮かべ掠れた声で言った。
「お前が…お前が何にもしてないだって!!ふざけたこといってしゃねえ!!」
隼は高く包丁を持ち上げた。隼は相手の泣きじゃくる顔を見る。
「やめてくれ…たの…」
「キぃえぇぇぇーーーーーーー!!」
奇声をあげ、 グラビティの頭に思いっきり包丁を刺した。




