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闇崎先生  作者: むはくめい。
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4.転入生

その少年は道を歩いていた。新しい転入先の学校になる予定の学校に編入試験を受けに行くためだ。その少年はこの辺りに引っ越して来て間もなかったため(親に勧められ)見学も兼ねて親とは別で歩いて向かっていた。歩きながら少年は考える。

「学校とは行く必要があるのだろうか?別に自分で勉強して知識を蓄えればいいのでは無いだろうか?皆は将来のためだとか、いい会社に務めるためだとか言うがそもそも学歴や実績だけで社員を決める日本社会は間違っているのでは無いだろうか?少なくとも自分はそうではないと思うけど...」

...周りから視線を浴びせられている少年。だかその視線に気づくことは無い。何故なら、自分の心の声が表に出てるなんて考えないからだ。ちなみに少年は御託を並べているが要は、学校に行きたくないだけだ。

今日はそんな少年の一日に密着してみようと思う。

目の前に荷物が多くて困っているおばあさんがいる。

「あの、大丈夫ですか?荷物持ちますよ?」


「あぁ、そうかい?それぁ助かるねぇ。じゃあ、お願いしてもいいかい?」

その少年は助けた。善良な少年のようだ。現代の若い子は見て見ぬふりする子が増えて居るような気がしたからこういう若者は珍しく思えてしまう。

次は、財布が道に落ちている。中身は結構入っているようだ。正しいのは交番に届けることだが...どうするか。

「...おい、さっきから後ろをつけて回っているストーカー野郎は誰だ?俺が気づいていないとでも?」


「どこら辺からき気づいていた?財布を拾ったとこか?それとも婆さんを助けた所ら辺からか?」


「いや、家を出てすぐからだ。なんか視線を感じてな」

これは不覚だな。今後は気をつけないとな。


「あと、お前、柚木の先生だろ。なんだ、生徒の普段の行いでも見ようと思ったのか?そうだったら、やたらとベタな展開が多かったのも理解できる。」


「そこまで気づかれていたか。ならしょうがない。誤魔化したとしても無駄だろう。そうだ、俺はお前を見極めようとした。だが、気づかれていた。まぁ、お前の頭が切れることが分かっただけ成果はあっただろう。じゃあ、そのまま学校に行ってくれ。俺は少しあとから行くからさ。」


(次回に続く)



転入生ってどんな生徒なんだろうね

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