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前世の私
「そうだ。そこを狙え。」
私は構えていたスナイパーライフルを的に向かって撃つ。
快音が鳴り、的に穴があいた。
・・・昔私は孤児だった。
5歳位までは親に育てられていたが、ある日突然家から消えた。
その後私は養護施設に辿り着き、12歳の時里親として、今私の横にいる男に出会った。
「・・・お前はこれから立派な殺し屋になる為に育てる。愛情なんかかけてやらない。覚悟するんだな。」
養護施設の荒んだ生活に心を無くした私は、特にその言葉に何も思わなかった。
しばらく私は彼の家で育ち、銃の扱いと訓練をしていた。
成長した私は殺しの依頼を次々受け、あっという間に依頼所ではちょっとした有名人になった。
そしてある依頼で新世界を歩いている的を虐殺しろという依頼が来た。
私はその後大犯罪を起こす事になる。