古代ローマの悪魔
祝福の中産まれた私。
私は古代ローマのひとつの町を征服する王に若くしてなった。
そんなある日、私は配下を連れて皇宮の下町を散策しに行った。
その時、私の人生を変えるある出来事が起きる。
「皆さん!今回も奴隷購買の時間がやって参りました!今回は20の女とその10の弟です!」
奴隷商の横には裸で鎖に繋がれている2人の姉弟がいる。
「姉さん・・・助けて・・・」
「大丈夫・・・貴方はいい子だから・・・きっと貴族の家庭に送られるはずよ・・・」
私はその弟がとても気に入り、養子として迎える事にした。
私が30歳の時の出来事だ。
後にルキウスとなる男子は、その後の姉がいるオークションを虚しく見つめていた。
姉が農家に引き取られた時、彼女の叫び声が響いた。
ルキウスはその声を耳にしっかりと聞き、その後涙ぐんだ。
本当にこの子は強い子だ。
私はルキウスを愛情持って育ててゆく・・・
はずだった。
私は奴隷購買の魅力にどっぷりはまってしまった。
だが、それは私は悪いとは思っていない。
だってそうだろう?
無惨に捨てられている人間を私は救ってやっているのだ。
むしろ奴らの方が私に感謝すべきだ!
公務を疎かにしてしまった私は、いつの間にか
「悪魔」と呼ばれる程になった。