秋思瀬洲の日記帳
今日、イロハ姉にこの日記帳を買ってもらった。
なので今日から日記をつけたいと思う。
○月✕日
今日は新メンバーの神木卒根と共に、依頼をこなした。
途中で色々な災難があったけど、何とかクリア出来た。
彼女、ソツネは最初は信じられなかった。
俺の人生は裏切られてばかりだったから。
依頼の中、彼女のいい行動は目立っていた。
彼女にとっては初依頼。相手は怖いはずだ。
でも彼女は果敢に相手に挑んでいた。
彼女が捕まった時はどうしようかと思った。
自分の中をパニックの悪魔が包み込み、次第に精神が崩れ落ちる。
何より、イロハ姉に心配されたのが1番辛かった。
俺はイロハ姉にとって完璧な弟でいたい。
だってイロハ姉は俺の人生を支えてくれた大切な人だから。
例えば敵にドアを一晩中ノックされ、怖さに震えていた。
でもイロハ姉は、俺をそっと優しく包み、ただ一緒にいてくれた。
イロハ姉は俺にとっての何ものにも変えられない人だ。
話を戻す。
彼女も自分が置かれている状況の中で、最善の行動をとり、俺が助けに来るまで堪えた。
今、ただひたすら彼女を抱き締めたい。
頑張ったと、褒めてやりたい。
それが出来ないのが、人間の嫌なところだ。