序章
プロローグ
「好きです!付き合ってください!」
「いいですよ亅
俺にも遂に遂に……
彼女が出来た!!しかもめっちゃいい子。これ程までにいい彼女はいないと言わんばかりのいい子。
「一生大事にしよう亅
そう思いながら寝る。そして明日は始業式。皆に自慢してやろうとケータイを閉じる。
そして俺と彼女の物語が始まる
始業式
「そうだ…俺には友達がいなかった…。亅
重要な事に気付く。これじゃ自慢も出来ねーよ!!と心から思うがそう思っても友達は出来ない
「まずは友達作りからか…亅
俺の最も嫌いなことそれは友達作りである。そう悩んでた時チャイムが鳴りホームルームが始まる。
「初めまして、担任の青山だ。ちなみにこの学校は始めてだ。いろいろ苦労するがよろしく頼む亅
速く終わんねーかなーと思っていたが教室の中央で騒がしいやつがいる。
「分かんなかったら俺がいっぱい教えてあげるよー亅
こいつは松山大輝。スクールカーストでいうところの頂点に達している人だ。どんな時もクラスの中心にいて皆をまとめあげるリーダー系だ。そして何より、こいつは差別などしない完璧人間なのだ。ほんとウザったらしい。ま、俺とは何の関わりもないんだけどネ。
「これから自己紹介をやってもらう。自分の名前と何か一言言ってくれ亅
騒がしくなるなか、俺はチャンスじゃね?と思った。ここで彼女います宣言すればちょっとは名前覚えてくれんじゃね?
そう思うのにも理由がある。それは去年の秋、ある授業で隣の席の女の子にこんなことを言われた
「君って名前、なんだっけ?亅
この一言で俺のメンタルは想像以上に抉れた。半年間も一緒にいるのに名前さえも覚えていてくれないだと!?これから俺は目立つのは嫌が名前くらいは覚えてほしいと思うようになった。ここで彼女いますって言えばあ、彼女持ちの人だ〜くらいにはなるだろ。そう思いクフフと笑っていたら遂に俺の番が来た。
「瀬呂のろ助です。一応彼女います亅
少し教室がざわめく。いいねいいねぇこれで俺の名前も覚えたろ!そう思ってたが
「ていうか、その名前何?のろ助マジ笑える亅
女子がそう言うと教室は一気に笑いの渦になった。やっぱ俺の名前覚えてないか…あ、ショックじゃないからね、ホントのほんとだよ…うん、めっちゃショックでした!!すると青山が
「まぁまぁこれから名前も覚えていけばいいです。それで、彼女はどんな子何ですか?亅
来た!この反応来た!そして俺は自慢げに
「俺の彼女はこれです!亅
そう言ってケータイを見せる。そこには俺の彼女のももたんがいた。
教室は一気に静かになる。そして皆が笑い転げる
「それ、彼女って亅
「それアニメ「プリキュンア亅のキャラじゃん!亅
どうやら俺は少し違う意味で有名になったらしい…
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「結局、誰にも話しかけられてない…亅
そう呟く。ったく俺の青春どうなってんだ!と問い合わせしたいところだがそんなもん出来るはずがない。また名前覚えてくれなかったらどうしようどうしようと思っていた時、思いもしなかった人が来る。松山大輝だ。
「こんにちは。僕は松山大輝。君は確か…亅
「瀬呂のろ助だよ亅
「そうだそうだ。じゃあそうこれから1年間よろしくね。亅
「よ、よろしく亅
まさか初めて話しかけた人は松山大輝とは、人生分からないことだ。
「さっき言ってたももたんってのはプリキュンアのキャラクターでしょ?妹が好きなんだ。俺、こんにちはそういう趣味持ってる人いいと思うよ亅
その言葉に俺はカチンときた
「そういう趣味ってなんだよ。馬鹿にしてんのか?亅
「いや、そういうつもりで言ったわけじゃ…亅
「いいよなリーダー様は何を言っても許してくれる。名前も覚えてくれるしな亅
「これは本当に本心で……亅
「はいはい、わかったわかった。いい子アピールしなくていいから。良い子は速く帰りな亅
松山大輝は悲しそうなまた、怒っているような顔をして帰る。
まさかこれが俺の青春の始まりとは思ってもいなかったー
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初めてです。暖かい目で見てください。
誤字脱字はすみません。