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サイドストーリー6 鰻リベンジ

いつもありがとうございます!ブクマ60記念です!

 皆様。こんにちは。

 わたしは日夜研究に明け暮れています。この力を皆の役に立てるため!

 日本からの転生者が抱える問題点。それはやはり醤油と味噌。

 長く親しまれた故郷の味は忘れられない物です。

 あ、米は普通に有ります。畑で取れるしパスタ扱いなので見逃してるだけです。

 ふと、わたしは気が付いたのだ。

 吸収する時に味が分るなら、精製した物に味がつけられるのではないか?と。

 と言う訳でやってみた。

 う、うぉー!醤油ー醤油ー醤油ー!

 掌に溜る碧い液体。見た目はいつも精霊さんの瓶に補給している魔力液。

 恐る恐る舐めてみる。

 チロッ

 しょっぱ!?ん?あれ、これ醤油だ……。

 チロチロ。うん、醤油だ。



「鰻が食べれると聞いて」


「ミコちゃん、大丈夫なの?私もお醤油は見たこと無いけど」


「任せなさい!」


 ナイトドラゴンのノワールを使役しているエリカさんにとってこの世界はかなり狭い。まぁこれは表現の問題だけど。あちらこちらを飛び回ってみたものの醤油は見つかっていないらしい。

 だがこの問題をわたしは解決したのです!


「と言う訳でこちらが採れたてホヤホヤのキラースネークです」


「……今度は大丈夫でしょうね?」


「抜かり無い」


 前回、事故ってしまったから今回はよく確認した。


「えー、蛇さん食べちゃうの?」


「毒は無いので大丈夫です」


「うーん、かわいそうだけど美味しいなら仕方ないか……」


 動物が好き過ぎるエリカさんですがこういうとろは結構割り切る人です。

 前回と同様にさばきます。今度は最強アホ毛が有るのでスパスパーっと。

 前回同様、白焼きを作ります。傍らではご飯を炊きます。


「え、ご飯有ったの?」


「普通に有ったよ?パスタ扱いだけど」


「アーノルドさん知らなかったんだ?」


「え、知らなかったのあたしだけ?」


 まぁ元JKだしこの辺りは知らないかもね。

 と言う訳で白焼きの丼が完成。


「あれ?蒲焼じゃないの?」


「まぁ先ずはこっちを食べてよ。おいしいから」


 とりあえず食べてもらった。おおむね好評。

 ここからが本番である。


「本来、蒲焼のタレとは醤油やみりん等を煮て、更に鰻の油を溶かし込む必要がある!つまり育てなければならない!が、そんな時間は無いので味だけを再現しました」


「それで?」


「ではいきます」


 蒲焼のタレー蒲焼のタレー蒲焼のタレー

 ジョバー

 3つの丼に碧い液体をかける。


「わー!?何すんのよ!?」


「……えーすごい色だけど大丈夫……?」


「早く食べて!消えちゃうから!」


 わたしの魔力液蒲焼のタレ味なので時間が経つと消えてしまうのだ。

 碧く輝く鰻丼。うん、食欲激減だね。

 香りはちゃんと鰻丼である。

 率先して食べる。うん、おいしい。目を瞑って食べれば。

 2人は躊躇していたがわたしを見て恐る恐る口に含んだ。


「あー確かに鰻丼だ……蒲焼だ」


「でもやっぱり見た目も気になるよねー」


「まぁわたしの能力で誤魔化しただけだからね。言ったでしょ?味だけだって」


「色も頑張って欲しいかな……」


「努力してみます」


 その後は時々タレを継ぎ足しながら無言で鰻丼もどきを食べました。

 スタミナつくどころか消費したような……

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