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旅再開
--サッチス村 近郊--
「いや~、いい村だったな~。」
昨日のことを出しながら話すナモミ。
「楽しかったですね。村の人たちは今日まで宴みたいですけどね。」
「あたし達も、あと一日残ってもよかったかもね。」
「あかんてフォセカ。そんなん言うたらまたナモミが調子乗るから。」
釘をさすローズ。
「だめだぞ、フォセ。あたしらの肩には世界の命運がかかってるんだ。」
「あれ、なんかナモナモがおかしい。」
「ほんまやな。あんたなんかあるやろ?」
ジト目でナモミの目を見るローズ。
「ないし。普通に村のみんなの歓迎に報いたいだけだし。」
「ほんとは?」
フォセカが聞き直す。
「・・・祭りの太鼓と笛がうるさすぎて眠れんから辛かった。」
「あー。」
「正直ウチもそれに関しては同意やわ。」
「でも村のみんなが好きなのはほんとだぞ。」
「そうやな、いい人らやったな。」
「あ、みなさん。ここからがカキフェーズバレーの入り口みたいですよ。」
左右が大きな崖に挟まれた渓谷を見上げるスミレ。
「めっちゃ風吹いてるね~。」
「祠ありそうだな。」
「そうや、入る前にサッチス村でもらったおにぎり食べようや。」




