お礼その1
--サッチス村 広場 宴中 昼--
「さすがに騒いでる人は減ってきたな。」
「フレイア様も一旦、神具に戻られましたからね。」
「でもあと2日続くんでしょ?夜には賑やかになるよ、きっと。」
「せやな。」
「フレイア嫌いじゃないけど、BGMがうるさいんだよなぁ・・・。」
愚痴を言うナモミ。
「ナモミさん、そういうことをいってはいけません。
神様たちがいるから私達の生活があるんですよ。」
「おーい、ねーちゃん!」
4人の後ろから昨日一緒にテーブルゲームをした男性が話しかけてくる。
「ああ、お兄さん。どうしたのさ。」
「昨日のお礼にと思ってな。まずこいつを。」
そういって男性が、笹のようなもので編んだと思われる籠から四角い箱を取り出す。
「おお。これ神様ゲームじゃん!すごいクオリティ上がってる。」
「おう。俺の家は木の加工屋をやっててな。ねーちゃん昨日クオリティがどうとか言ってただろ?
だから紙製じゃなくて木を加工してボードやカードを作ってみたんだよ。」
にこりとする男性。
「貰っていいの?さんきゅー!これならお店で売ってもいいレベルだよ。」
興奮するナモミ。
「おうよ。これから量産して、この村の土産物として売っていこうかなと思ってよ。
ありがとうな、ねーちゃん。」
「よかったな、ナモミ。あんたが人の役に立つことなんてこれから先、未来永劫ないで。」
ニヤニヤ笑いながらナモミの肩に手をまわすローズ。
「よし、あたしはこれからボードゲームクリエイターとして生きていくわ。」
ローズの茶々に突っ込むことも忘れ、固い決心を胸に空を見上げるナモミ。
「またあほなこと言うてるわ。まあでも、世界が元に戻ってからやったらええんとちゃうか?」
「うん。楽しみは後にとっとくことにする。」




