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フレイム事件
--森の中 焼け跡--
「あたし、もう森の中では火の魔法使わないわ。」
げっそりとした顔で焦げた丸太の上に腰かけるナモミ。
「その方がいいと思います。私も控えますね。」
スミレも地面の上にへたれこむ。
「にしてもアクアリス様がいててよかったな、ウチらだけやったらさすがにやばかったやろ。」
--森の中 5分前--
「うわあああああああああああああああああああ。」
メラメラと燃えている樹木。
フォセカの耳飾りが光りだす。
「下がりなさい!ターコイズレイン!」
4人の前に現れたアクアリスが両手を広げる。
辺りに大粒の雨が降り注ぐ。
燃え移った炎が消え、水滴によって穴だらけになる辺りの樹木。
「大丈夫?あなた達。」
「ありがとうございます。アクアリス様。
死ぬかと思いました。」
フォセカがお辞儀する。
「大事にならなくてよかったわ。気を付けるのよ。」
ウィンクしてフッと消えるアクアリス。
--森の中 現在--
「笑い抜きでほんまに疲れたわ。はよサッチス村で休みたい。」
「だね~。急ごう。」
「あ、その前にクロユリに作ってもらった弁当食べようぜ。」
・・・
--サッチス村--
「あった~!サッチス村だ。」
「よかった。なんとか日暮れまでに着きましたね。」
「ん?でもなんか騒がしいな。なんかあったのかな。」
「見に行ってみようや。」




