次の目的地決定
「アクアリス様。お初にお目にかかります。
研究者をしているクロユリと申します。
お噂に違わぬ美しさに感動しております。」
椅子から立ち上がり、床に膝をついて手を合わせるクロユリ。
「気を楽にしてください。クロユリさん。
この子達が風の谷の場所がわからず困っています。
力になってあげてください。
では、私は話の邪魔になってはいけないのでこれで。」
フッと消えるアクアリス。
「な、美人だっただろ?」
「ええ、この世の物とは思えないほどの美しさだったわ。」
ポンッ。
みなさんでどうぞ。と書かれた紙と共に、紅茶とビスケットが机の上に現れる。
「今時の女神は気遣いもできるんだ。すごいだろ?」
・・・
「風の谷ねぇ・・・。カキフェーズバレーかしら?
南にサッチス山という火山があって、北側には雪原が広がっているの。
カキフェーズバレーでは南から北に向かって年中風が吹いているから、あそこなんじゃないかしら。
ここから、北に向かって森を抜けるとサッチス山があるわ。さらに北へ進むとカキフェーズバレーね。」
「ほ~ん。」
ビスケットに夢中で生返事を返すナモミ。
「他に風にまつわるような場所はないですか?」
「そうねぇ、風といわれてパッと思い浮かぶのは、やっぱりカキフェーズバレーね。
もしカキフェーズバレーに向かうのなら、
サッチス山の麓に村があるからそこを経由していくといいわ。
日帰りで休まずに行ける距離ではないから。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「よかったな。これで次の目的地決定や。」
グっとガッツポーズをするローズ。
「じゃあ、まずは森を歩いて抜けないとダメなんだね~。」
「マジかよ。クロユリ、お弁当作ってくれ。」
「あなた本当に遠慮しないわね、逆に清々しいわ。」




