アクアリスの祠
--アオサ 海岸--
「祠~。祠はないかね~?」
枝をブンブンと振り回しながらナモミが辺りを見回す。
「元気有り余ってんな、あんた。」
「まあもう1週間は休んだからな。そろそろアイスクリームの味のローテーションにも飽きてきたし。」
「マンゴーとパパイヤほぼ一緒だったしね。」
「うん。さらに言うと混ぜ混ぜで、
味変わって星ふりのフルーツ味になるって書いてたけど、それもあんまり変わらなかった気がする。」
「それ、あんたが普段からちゃんとしたもん食べてへんから、味覚おかしなってんのちゃうん?」
「あー、そのくだりはもうフォセと二人でやったから大丈夫。」
「なんや、そっけないな。」
普段なら食って掛かるナモミがおとなしいので、つまらなさそうにするローズ。
「もう街寄りの辺りはかなり探しましたよね。あと見てないのはカクチョーニ洞窟の方面ですね。」
「こうなるのわかってたら、こないだのレベル上げの時一緒に探しておいたのにな。」
「そやな。」
「うー。何となくだけど、この間スミレちゃんのお兄さんと話してたとこ。
あそこにそれっぽいのがあったのを、今思い出したような気がしないでもない。」
「マジか、フォセ。」
「わかんない。もしかしたらただの岩だったかも。」
「すんごい、曖昧やな。」
「でも手がかりがないよりはあったほうがいいですよ。行きましょう。」
・・・
--カクチョーニ洞窟 入口付近--
「この辺りだったよな、確か。」
「うん。洞窟の入り口と反対側の方。あの辺り。」
そういうとフォセカが木の茂みからはみ出ている岩を指さす。
「おお~。これ祠だよなたぶん、ちょっと欠けたり苔はえたりしてるけど。」
「ですね。お手柄ですフォセカさん。」
「よくやったぞ、妹よ!」
「私がお姉ちゃんだよ!」
「何やそれ?姉妹ごっこか?」
「「ローズは四女な(ね)!」」




