クロユリの話1
「まずあなた達が魔女クロユリと呼んでいる人物は、私ということでほぼ間違いないわ。」
それを聞いて身構える3人。
「でもちょっと考えてみて。もし私が悪い魔女で、
それを討伐に来ている勇者が、瀕死で自宅に運ばれてきたら看病するかしら?」
「せんな。でもあえて仲間のフリして隙をみて殺すつもりかもしれへん。」
「まあその可能性もなくはないけれど・・・。それなら瀕死の時にとどめを刺すでしょう?
ペットのドラゴンも今はこの状態だし、そもそも私は魔法が使えないの。
私は研究者で魔導士じゃないから。」
「それも嘘かもしれないじゃないですか。」
「やっぱりとことん嫌われてるわね・・・。あなた達は11年前の厄災をどういう風に聞いた?」
「あんたがこの地に降り立って、世界の色を奪って、隕石を降らしたって・・・。」
「そうね。世間ではそういう風にうわさが流れたけれど、その話には間違いがあるの。
まず時系列がおかしいわ。私が現れてから世界の色が奪われてっていう話みたいだけど、
もともと私はこの世界で生活していた。」
クロユリはさらに続ける。
「あなた達が今身に着けているコル。隕石だって言われているけれど、実はそうではないの。
それは神々の結晶。でもみんな噂を信じて私の話なんか聞いてくれなかった!
一人じゃどうしようもなかった!みんな!みんな!」
興奮気味に話すクロユリ。
「話がみえてこんわ。もっとわかるように話してや。」
「落ち着いて話してください。とりあえず話は最後まで聞きます。」
「スコーンうめぇ。」




