黒髪の美女
「このトカゲがドラゴン?」
「ええ、私のペット。」
トカゲの頭をなでる黒髪の女性。
「じゃあお前がアオサの人とかあたしらに迷惑かけてたんだなトカゲ!許さん!」
枝を抜くナモミ。
「待て。思い出せ貴様ら。我からは手を出してなかろうが!
お前たちがいきなり攻撃してきたから応戦したまでだ!」
トカゲが牙をむく。
「なんだと!・・・・確かにあの時はローズが奇襲をかけて、それから・・・・」
「ちょっと待ってや。なんでウチのせいみたいになってんねん。」
怒り気味のローズ。
「そういえばアオサの人も通れなくなったとは言ってましたけど襲われたとは言ってませんでしたね・・・。」
思い出しながら話すスミレ。
「我の方から手をだしたことはない。貴様らが襲い掛かってきたから応戦したまでだ。
殺してしまおうとも考えたが、あやつに免じてここに連れてきてやったのだ。」
そういってトカゲが尻尾で棚の上を指す。
「・・・ミミコ。」
絶句するフォセカ。
棚の上には破けて、焼けてボロボロになったミミコがそっと置かれていた。
「あやつは貴様らが動かなくなった後も、我の前に立ちはだかって障壁を張り続けた。
火を吹いても尻尾で叩きつけても、あの人形自身が動かなくなってもだ。我にも心はある。
あやつの主を思う気持ちに心を打たれたので殺すのはやめた。
貴様らあの人形に感謝することだ。」
「うっ・・・うっ・・・ミミコ。」
うつ伏せて泣き出すフォセカ。
「あのうさぎちゃんにはかわいそうなことをしたわね。庭にお墓をたててあげましょう。」
・・・
「フォセカは?」
「もうちょっとお墓の前でいるってさ。」
「そっか。」
「・・・」
「・・・黒髪のお姉さん。あなたに質問があります。」
「いいわよ。どうしたのかしらお嬢さん。スミレさんだったかしら?」
「・・・なぜあなたがドラゴンを従えているんですか?あなたのお名前は?」
「ドラゴンを従えているのはこの子が私のペットだから。・・・・名前はクロユリよ。よろしく。」
「「「!!!!」」」




