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まっしろ大陸  作者: 竹石 環奈
魔女討伐編
43/178

黒龍討伐戦

--カチオン峠 中腹--


「いるいる。でかいぞ。どうする?」

草むらから顔を出すナモミ。


「正面から戦うのは厳しそうですね。」

おとなしく尻尾を巻いて座っている巨体の竜を見て、眉をしかめるスミレ。


「ウチが気づかれんようにこっそり後ろから奇襲かけるか?ほんでこっちにドラゴンの気が取られてる間に、

あんたら3人の魔法で倒すってのは?」


「いいかもだけど、一人でローズ大丈夫?」

心配そうなフォセカ。


「ウチはあんまり攻撃魔法得意とちゃうからな。まあ何とかなるやろ。」


「わかった。じゃあそれでいこう。ローズ無理すんなよ。」


「了解。」


「ミミコ。みんなを守るように立ち回ること、いいね?」


「カシコマリマシタ、マスター。」


・・・・


「・・・・、いくで!月旋脚!」

ドラゴンの黒光りする尻尾に蹴りを放つローズ。


不意を突かれ驚いたように轟く黒龍の咆哮。


「フレイムステイ!サンダーストライクステイ!フレイムサンダーストライク!」

ナモミの放った複合魔法が竜の頭に向かって飛んでいく。


黒龍の首が一瞬よろけるが、すぐさま鋭い目がナモミの方を向く。

次の瞬間龍の爪がナモミに向かって振り下ろされる。

「うぐっ!」


「ナモミ!」



「焔の女神フレイアよ。我が身を依り代とし、その熱き心で悪しき魂を焼き尽くせ!

セイントフレイムソード!!」


スミレの周りに6つの大きな炎の剣が現れ竜の巨体に向かって飛ぶ。

直後にグオオオという咆哮と共に地面が揺れる。


「治癒の女神キュアリスよ。我に力を貸したまへ。エクスヒール!」

淡い光に包まれるナモミ。


「サンダーストライクステイ!ウィンドスラストステイ!サンダーウィンドスラスト!」

雷を纏った風の刃が巨竜の足に向かって飛んでいくが硬い鱗にあたって弾け飛ぶ。



「ストーンバレット!」


「アクアバレット!」


「ウィップヴァイン!」


硬い鱗の前で弾けて消える魔法。


「ダメだ。初級攻撃魔法じゃ通らない。」


「あぶない!」


龍が大きな尻尾でローズ以外の3人を横なぎにする。

後方に吹き飛ばされる3人。


「カハッ」


「みんな大丈夫か!ウッ!」


龍の爪で叩き落とされるローズ。


「イタッ・・・・み、みんな・・・、治癒の女神キュアリスよ。

我が身を依り代とし、その優しき心で皆を癒したまへ、ヒールレイン!」

降り注ぐ回復の雨。



「焔の女神フレイアよ。我が身を依り代とし、その熱き心で悪しき魂を焼き尽くせ!

セイントフレイムソード!!」


グガァァァ!


「やっぱりきいてる!スミレの上級攻撃魔法は効いてる。」


直後に黒龍の口から炎が噴き出されその場に倒れこむ4人。


「でも、だめですもうMPが・・・。あと1度打てるかどうか。」


「うぅ・・・あたしももうMPがあんまり。」

立ち上がることも難しいフォセカ。


「・・・・クソ、ここで終わりなのか。・・・・!いや、こんなとこで終わってたまるか。」

何かを閃くナモミ。


「フォセカ!上級攻撃魔法は使えるか?」


「さっき風の上級攻撃魔法は閃いたけど、まだ一度も使ったことないし成功するかどうか・・・。」


「もうそんなこと言ってる場合じゃない。あたしの右側に!スミレは雷の上級攻撃魔法使えたよな?」


「はい、ですがこれが最後の1発になります。」


「もうムチャでもやるしかないんだ!スミレはあたしの左側に!ローズまだ立てるか?」


「なんとかな。」

よろよろと体を起こすローズ。


「二人の詠唱が終わるまでなんとか黒龍を引き付けてくれ。できるのはお前しかいないんだ!」


「わかった。20秒が限界や。大地の神 グランドよ。我に力を与えたまへ。レッグビルド!

こい!黒トカゲ!」

ドラゴンに向かって蹴りを放つローズ。


「二人とも詠唱を!」


「はい!」

「うん!」


「雷の神 サンダルよ。」

「疾風の神 ウィンダーよ。」


「「我が身を依り代とし」」


「その猛る心ですべてを圧倒しろ!」

「その涼しき心で悪を切り裂け!」


「サンダーオブゴッド!」

「スラッシュストリーム!」


「ステイ!ウッ」

腕の痛みに思わず声が出るナモミ。


「ナモミさん!」

「ナモナモ!」


バンッ!

「・・・・ウゥ」

黒龍の体当たりで岩肌に叩きつけられるローズ。



「やるしか、・・・やるしかないんだあああああ!スラッシュサンダーストリーム!!」


雷を纏った嵐が回りの木々や石を巻き込みながら黒龍に向かう。


グオオオ、グガアアア。

土煙をあげながら首を左右に振る黒龍。


「効いてます!効いてます・・・しかし」

言葉を失うスミレ。


黒龍が鋭い目で4人をにらみつける。

次の瞬間尻尾を地面に叩きつける黒龍。

がれきが4人に降りかかる。


上がる脈拍。

流れ出る血。

動かないからだ。

全身に走る痛覚。

うすれゆく視界。


「く・・・・・そ・・・・」

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