強化魔法
--カクチョーニ洞窟 深部--
「大地の神 グランドよ。彼の者に力を与えたまへ。レッグビルド!」
ナモミの両足が淡く輝く。
「やべえ、楽しー。」
ローズに脚力強化魔法をかけてもらったナモミがその場で高くジャンプする。
直後、ガンッという音と同時に天井に頭をぶつけたナモミが落ちてくる。
「痛って~。」
「あほやな。」
呆れるローズ。
「ナモナモ、こないだ速度上昇魔法覚えたからそれもかけたげよっか?」
ナモミを見て笑っていたフォセカが面白がって提案する。
「え?かけてかけて。」
「いいよ、ちょっとまってね。疾風の神 ウィンダーよ。彼の者に力を与えたまへ。クイックムーブ!」
ナモミが薄緑の光に包まれる。
「うおおお。ああ。あたしは風になったのだ。今ならどこまででも走っていける気がする。」
「ナモミ、早く動けるようになったからゆうてあんまり先々行ったらあかんで。」
「どこまでも・・・、いけるきがするううううう。」
洞窟の奥に向かって走っていくナモミ。
「聞けよ、クソミドリーーーーー!」
「まあ、走りたくなる気持ちわかるけどね~。」
こうなるのがわかっていたという顔でフォセカがニヤニヤしている。
「こんなことなら、レッグビルドかけるんやなかった・・・。
あいつ後でげんこつやな。」
「まあまあローズさん。最近はナモミさんも頑張ってるじゃないですか。」
「まあな。アイスで無一文になったり、借金してきたり、
枝振り回して戦闘に参加してなかった頃に比べたらな。」
「ぎゃーーーーーーーー。助けてーーーーーーーーーー。」
洞窟の奥からコダマするナモミの声。
「・・・・前言撤回するわ。」




