スミレの魔法講義2
「スミレが作ってくれた、海鮮パスタうまかった。」
「お粗末様でした。新鮮な魚がいっぱい手に入ったから、美味しくできたんだと思います。」
「じゃあ、午後からもよろしくお願いします。スミレ大先生。」
「ふふ。では授業を始めます。」
メガネを掛けているかのように眉間のあたりを指でクイッっと上げるスミレ。
「午前中に覚えてもらった魔導六四環ですが、
その中のどの位置に自分がいるかによって、属性魔法習得のしやすさが変わってきます。
例えばですけど・・・」
そういいながら、お昼の間に作ったのであろう手書きの魔導六四環を広げる。
「私の属性は火寄りの怒り属性です。なので火属性の攻撃魔法が、
習得しやすく得意になりやすいということになります。」
「ふむふむ。」
「また、火属性の近くにある雷や土属性の攻撃魔法も比較的得意ということになります。」
「なるほど。」
「私のように火、雷、土の攻撃魔法が得意なウィザードを怒のウィザードと言います。」
「なんかいつも怒ってそう。」
「ふふ。そして逆に、怒のウィザードは水属性の回復、補助魔法などは習得がしづらくなります。」
「じゃあスミレは回復魔法は使えないのか。」
「確かに今は覚えていませんし使えませんが、絶対に覚えられないというわけではありません。
例えば、雷喜属性の魔法使いでも、
魔法のセンスがあって、努力をすれば木哀属性の上級攻撃魔法を覚えることも可能です。
逆に木哀属性の人であっても、魔法のセンスがない場合には木哀属性の中級魔法までしか習得できないこともあります。」
「まあとりあえず、自分がどの属性寄りなのかを知っとけばいいのかな。」
「そうですね。あとは上級魔法のさらに上に降神魔法と呼ばれる魔法もあるのですが、
これは自分の得意属性でないと使えないと聞きます。
そもそも得意属性でも使えるようになる人がほぼいないみたいですが。」
「ほー。」
「直接聞いたことはないので推測ですけれど・・・、
フォセカさんは水か風の楽属性。
ローズさんは土か雷の喜属性あたりなんじゃないかと思いますよ。」
「ほえー。他のやつの属性もわかるのか。」
「使っている魔法からの推測ですけどね。ナモミさんは・・・まだわからないですね。」
「全属性の攻撃魔法覚えたからね。」
「いえ、初級攻撃魔法は、自分の属性にかかわらず、ウィザードならば覚えられるはずですよ。
フォセカさんもたぶん今なら全部使えると思います。」
「え、そうなの?あたしが特別なのかと思ってちょっと優越感に浸ってたのに。」
「ふふふ。でもやはりレベル10で6つとも習得できる人はあんまりいないと思いますよ。」
「一度は萎れた私の自信が、ラキラキウッドのごとくそそり立ったわ。
まあ、自分の属性はレベル上がっていったらそのうちわかってくるだろうし、その時でいいか。」
「そうですね。」




