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まっしろ大陸  作者: 竹石 環奈
魔女討伐編
27/178

決意

--アオサ ホテル--


「「ただいまー。」」

部屋に入ってくるフォセカ、ナモミ。


「あら、おかえりなさい。」

椅子に座って本を読んでいたスミレがこっちをみて微笑む。


窓際の2人がけのテーブルに座るナモミ。


「何黄昏てんのさ。めずらしい。」

向かい側に座っていた窓の外を眺めているローズに話しかける。



「・・・うっさい。あたしだって考え事することぐらいあるわ。」


しばらく沈黙が続く。


「・・・あんたあれみてどう思う?」

そういうとローズは顎で窓の外を指した。


「どうって・・・、夜景がキラキラしてるなーぐらいしか。」


「手前側はな。奥側真っ暗なん気づいた?」


「ああ、確かに。」


「あの辺はな。スラム街やねん。

お金ない人ばっかりが住んでる地域で、コルとか電灯の設置ができへんから真っ暗なんよ。

ウチのおかんもあそこの出身でな。」


「そうなのか。」


「毎日必死やったっていうてたわ。

ゴミの中から売れるもの探してジャンク屋に持って行ったり、

飲み水確保するのに往復で10km歩いて井戸水汲みに行ったりしたってさ。」


「・・・」


「そんな生活の中で、ボランティアで魔法を教えて回ってた、おとんと出会ったんやって。

あたしがお腹にできた時に、この子にこんなつらい生活はさせたくないってことで、

おとんの故郷やったアシタヘに引っ越してきたらしい。」


「・・・そっか。」


「・・・ナモミ、絶対魔女倒そな。みんなが幸せに暮らせる世界を取り戻すんや。

それが無理でも、せめて色鮮やかな世界で暮らせるように。」


「うん。・・・ちょっと外の空気吸ってくる。」

そっと席を立ち部屋を出ていくナモミ。

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