魔女の手がかり
--交易の街 アオサ--
「うわー。ここの街もケスタレアに負けず劣らず人がいっぱいだね。」
「イッパイデスネ。マスター。」
「ほんとだな。カラーズも多いみたいだし。」
見渡すナモミ。
「・・・この辺はな。」
みんなに聞こえない声でローズが呟く。
「では早速ですが、酒場にいって魔女についての情報を聞いて回りましょうか。」
--街の酒場--
「こんにちは。店主さん。ちょっとお伺いしたいことがあるんですが。」
「らっしゃい。聞くのはかまへんけど、先に何か注文してもらわんと。」
「では・・・、この『ドキッ!炭酸と果汁のお見合い結婚?ぷちぷちぶどうのしゅわしゅわジュース』を4つ。」
耳を赤く染めながら恥ずかしそうに注文するスミレ。
「あいよ。ぶどうジュース4つね。ちょっと待っといてやー。」
店の奥に引っ込む店主。
「店主は正式名称言わへんのかい!」
突っ込むローズ。
「恥ずかしい・・・。死にたい・・・。」
突っ伏すスミレ。
「店主さんも、ローズと同じ話し方だねー。」
「ウチもおかんの影響でアオサ弁に慣れてもうてるからな。」
・・・
「へいおまち。」
ぶどうジュースを持ってくる店主。
「ありがとうございます。それで先ほどのお伺いしたいことなのですが。」
「ああ、かまへんで。どないしたんや?」
「魔女について何かご存知のことはないですか?特に魔女の所在について聞けるとありがたいんですが。」
「魔女って魔女クロユリのことかいな?ご存知もなにも現在進行形で迷惑かけられとるがな。」
ひざをパーンと叩く店主。
「どういうことですか。」
「ウチの店は海路で入荷してくる海産物、果実、野菜。
ほんで、北の国からの陸路で運んでくる穀物つこて店やってんのやけどな。
最近その陸路の途中にドラゴンが住み着いて、馬車が通れんくなってしもて。
どうもそのドラゴンっちゅうんが、魔女の使い魔らしいんや。
たまったもんとちゃうわ。」
「なるほどねー。」
「おたくら見た感じ冒険者ちゃうん?ドラゴン倒してきてくれへんか。
魔女の所在についての情報はドラゴン倒してきてくれたら渡すっちゅうことでどやろか?」
「おっちゃん、簡単に倒してきてくれへんかって言うけどドラゴンやで?」
「よし、この話はなかったことに。」
席を立ちあがるナモミ。
「ほかの報酬もあるんやけどなぁ。
困ってんのはウチの店だけとちゃうさかい、他の店と一緒に出しおうたんや、懸賞金。
10000ガルと、この周辺の店で飲食が1年間タダになるフリーパスポート。どや?」
「やります」




