転職
「なんでだろ?」
「借金返す時にレベルも返してきたんちゃうん。」
茶化すローズ。
「そんなことできるかー!」
「んー。・・・!もしかして。」
スミレが何かを思い出したように手をポンと叩く。
「なんか思い出したの?スミレちゃん。」
「はい。昔一度だけ文献で読んだだけですし、
今回のナモミさんがそれに当てはまるのかはわかりませんが・・・」
前置きを述べてスミレが続ける。
「普通転職は、転職の社ローワでするのですが、
ごく稀に成長過程で職業が自然に変わってしまう方がいるそうです。
確かその時に、一度も経験したことのない職業に変わってしまうとレベルが1になってしまうと書かれていたような気が・・・。」
「あれで調べてみたらいいんじゃないの?スミレちゃんが買った簡易キット。」
「それだ。」
・・・
「・・・浮かび上がってきた。」
「なんの紋章ですか?」
「・・・二つの剣が斜め十字に交わってて、・・・剣の奥に魔法使いの帽子みたいなマークがある。」
小さなガラス玉を片目でのぞき込むナモミ。
「二つの剣で、魔法使いの帽子・・・・ないですねぇ。あ、下の方に注意書きが。」
解説書を上から下にみていくスミレ。
「えーっと。この一覧に載っていない職業もあるぞ!
これ以外の職業は君の目で確かめてみてくれ!
だそうです。」
「どこぞの出版社の攻略本みたいやな。」
ローズが笑っている。
「なんだろうねー。交わってる剣は双剣士のマークに似てるけど。」
「魔法使いの帽子はウィザードのマークですね。」
「手前に剣で少し奥に魔法使いの帽子は魔法剣士って一覧に書いてあるな。」
「「「ってことは、魔法双剣士?」」」
「なんかよくわかんないけど、自由人よりはいいか。」




