レベル1
「せいやっ!・・・あれー?」
カニの形をしたモンスターを2本の枝でいなしながら、
ナモミが首を傾げる。
「雷の神サンダルよ。我に力を貸したまへ。メガサンダーストライク!」
閃光がモンスターに向かって飛んでいく。
モンスターがしびれてその場に動かなくなる。
「回転蹴りや!」
ローズが回転蹴りを繰り出そうと半身を翻したそのタイミング、モンスターが大きなはさみで横なぎにする。
「うっ!」
地面に叩きつけられるローズ。
「ローズ!治癒の女神キュアリスよ。我に力を貸したまへ。エクスヒール!」
ローズの周りを暖かな光が包む。
「ありがとう助かった。」
立ち上がるローズ。
「センメツヲカイシシマス。」
モンスターの懐に向かって突進するミミコ。
ドンッという音と共に砂にかわるモンスター。
・・・
--ニハジロ平原 大きな木の陰--
「なんとかなりましたね。」
「ローズが倒れた時はちょっとあせったけどねぇ。」
「ごめん、助かったわ。」
「んー。なんでだ?」
何か腑に落ちない様子のナモミ。
「ナモミ。どないしたん?」
「いやー。なんかさ、急にモンスターへのダメージが通らなくなった気がしてさ。」
「そらあんた、そんな枝で戦ってるんやから当たり前やろ。」
「そりゃそうか。いやいや、そうじゃなくてさ。
ついさっきまで同じカニモンスターと戦ってた時と比べて、
今戦った時のダメージの通りが極端に悪くなった気がして・・・ん?ああ!!??」
「どうしたの?」
「なんかレベル1になってるんだが。」
「なんてよ。」
思わず吹き出すローズ。
「ええ、どういうことですか。ナモミさん。」




