謁見
--ケスタレア城前--
「すみません。ケスタレア王に謁見させていただきたく参ったのですが。」
門番の兵士に話しかけるスミレ。
「謁見のアポイントメントは御取りでしょうか。」
機械的な対応をする門番。
「ええと、すみません。予約は取ってないんですけども、
魔女討伐隊の第1121小隊です。アシタヘ村から参りました。」
応対するスミレ。
「ああ、勇者様御一行ですね。お疲れ様です。ですが申し訳ございません。
今は他の勇者様の謁見予約が詰まっておりまして、えーっと、
今予約していただきますと25日後、サンダルの月4日の15時になりますが、よろしいでしょうか。」
「ええ、そんな時間かかんの。」
ローズが思わず声を出す。
「どうしよう。25日も待つの?」
フォセカがあわあわしている。
「でもこればかりはどうしようもないですから・・・ね、ナモミさん?」
スミレが黙り込んでいるナモミに話しかける。
「・・・ん、ああ。」
生返事をすると、機械的な対応をしていた門番とは反対側に立っていた門番の肩をポンポンっと叩いた。
「お兄さん、お兄さん。ちょっと。」
「はい、どうかされましたか?」
「えっとね・・・」
門番の耳元でささやくナモミ。
「はい、はい・・・・。あ、はい・・・。ええ、あ、ああ!すみません。すぐ確認してまいります。」
慌ててこけそうになりながら城の奥に戻っていく門番。
・・・数分後
「お待たせ致しました。ご案内致します!」
先ほどの門番が息を切らして戻ってくる。
「ええー。なんでー。」
フォセカが目を丸くする。
「ままま、まさかエッチなことをする代わりに謁見させてもらえるようにお願いしたとか?」
どうようするスミレ。
「スミレ、あんたは20年前のアニメヒロインか。ナモミにそんな色気ないやん。」
呆れるローズ。
「今のは聞き捨てならないぞ。そこへなおれ。我が聖双剣ユグドラシルツインの切れ味試してくれようぞ!」
そういうとナモミが腰にぶら下げていた2本の枝を取り出し構える。
「・・・あんたそれまだ持ってたんかいな。」




