逃避行
「あれ、そういえばアクアリスは?」
辺りを見回してアクアリスがいないことに気づくナモミ。
「んー。呼んではみたんだけど。」
もう一度イヤリングに触れるフォセカ。
ポンッ。
みんなの目の前に、しばらく旅に出ます。探さないでください。と書かれた看板が現れる。
「・・・あ~。まあ、そのうち戻ってくるでしょ。」
すべてを悟ったかのようにナモミが話す。
「あと一人の神様は都合が悪いのか?」
ケスタレアがナモミに質問する。
「うん、ちょっと大切なものを探しに行ったんだと思う。」
「なんだ、落とし物か?」
「うん、まあそんなとこ。かつての栄光・・・かな?」
「?」
・・・
「というわけで、あたし達が力を貸してあげるんだから頑張んなさいよ、あんた達!ね!ダーリン!」
ウィンダーにくっついたキュアリスが、ケスタレアに向かって気合を入れる。
「神にご助力いただけるとは。
みなさんを封印したという者について、全力で捜索させていただこう。
神々にはナモミ達の旅のサポートを引き続きお願いしたい。」
頭を垂れたケスタレアが返事をする。
「ケスタレア君は踊り好き?」
「はい、特に嫌いではないですが。」
「じゃあこれ貸してあげるから一緒に踊ろう。」
そういってどこからかトーチ棒を出してくるフレイア。
「フレイア殿、踊りのお相手をしたいのは山々なのだが、この後少々予定が。
またの機会ということでどうだろうか。」
「そっか~。残念だなぁ。じゃあ次にあった時にね!」
「はい、ありがとうございます。」
座ったまま頭を下げるケスタレア。
「あ、エロジジイ嘘ついてる。」
「ですね。」
小さな声でヒソヒソと会話する、ナモミとスミレ。
「では用も済んだようなので僕たちはこれで失礼するよ、マドモワゼル達。」
片手を挙げて挨拶するウィンダー。
「うん、サンキュー。ウィンダー、フレイア、キュアリス。
またなんかあったら助けてくれ。」




