成長
--王都への道 アミン街道--
「はぁぁぁぁ、フィジカルゲイン!」
ローズの周りを淡い光が包む。
「せい!」
グガァァァという悲鳴とともに倒れたゴブリンが砂になる。
「ローズすごーい」
フォセカが称賛する。
「さっきレベルアップした時に閃いたんよ。
ウチは格闘メインやからエンチャント魔法閃けたのはちょうどよかったわ。」
ガッツポーズをするローズ。
「みなさん、結構レベルが上がってきましたね。」
帽子についた埃を払いながらスミレが言う。
「あたし13になったよ~♪」
「私も13です。」
「ウチは15やな。」
「お前らひっくいな。あたし19だけど。」
「「「ええ」」」
ナモミを除いた3人が顔を見合わせる。
「なんであんたそんな高いのよ。」
ローズが驚きと疑いの混じった眼差しをナモミに向ける。
「あたしはお前らと違って日ごろから鍛錬を怠ってないからな。
聖剣に選ばれし勇者だから。」
右手に持った木の枝を掲げてウインクするナモミ。
「あんたここまでの旅で、
アイス食べて、ベッドに寝っ転がって、梨かじって、木の枝振り回してただけじゃないのよ!」
「でもナモナモ、すごいねー。ほんとのところ職業なんなのさぁ。」
人差し指を口元に当てたフォセカが、ナモミをしたから見上げる。
「ドリーマー」
「あほか!」
ローズが突っ込む。
「・・・実は調べたことない。」
ばつの悪そうにナモミが言う。
「あれ、ウチらの学校って、健康診断の時に適正職業検査も一緒にやらんかったっけ?」
「だるいかったから学校サボって昼寝してた。」
「あんたはほんっとにもう。」
あきれるローズ。
「ナモミさんもしよろしければ、ラムチソでの自由時間に簡易職業検査キットを買っておいたので、
今確認してみますか。」
提案するスミレ。
「あ、やっぱスミレちゃんもずっと気にはなってたんだね。」
突っ込むフォセカ。
「まあそれもありますが・・・、今後旅して成長していく際に、
自分が何の職業なのか、向いているのかを意識しているのといないのでは、
スキルの習得速度も種類も変わってきますからね。」
「なるほど、そうだったのか。じゃあ一応みてみるかな。」




