パーティーと・・・
「よし!パーティー準備完了だ!!良くやったぞ!我がライバルよっ!!」
「「「「「ドラゴラ〜〜!!」」」」」
「・・・遅れたのは料理長の所為ですけどね。はぁあぁぁぁ〜〜〜〜・・・」
料理バトルの結果は『引き分け』となりました。3人ともどちらの料理が上か決められなかったのです。
しかし、料理長はバトルが終わった後、『いや、俺の負けだ』的な展開へと発展しました。マンドラゴラたちも自分達の勝利だとは言わず、両者の握手によって青春ドラマ的な終わり方となったのです。
そして、パーティーの準備時間を取り返す為にマンドラゴラたちも混ざって準備を始めたのでした。いやぁ、マンドラゴラたちが数が足りないと言って来たので、お城の中庭の植物たちも眷族化させてしまいました。少し、中庭が寂しくなりましたがね。
何はともあれ、人海戦術(植物戦術ですかね?)により、無事予定時間にパーティを始められそうですよ。
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「・・・皆の者。良くぞ集まってくれた。この度のパーティは我が妃『フィアーナ』の回復を祝うものとして開催された」
それから夕刻になり、続々と王都の貴族や大臣たちが集まり始めパーティーが開催されたのでした。
現在は王様がダラダラと講釈を垂れています。偉い人の話ってどうしてこうも退屈な上に長いのでしょうか?
そんな事を考えていたら、王様が僕の方を向いたのでした。
「そして、我が妻の命を救って下さったのは伝説の妖精様の再来『モツ様』のお力によるもの。伝説の霊薬【エリクサー】を使いフィアーナを完全治療し、更にはこの王城に巣くっていた魔物まで倒して下さった。モツ様にはいくら感謝の言葉を言っても足りませぬ」
「いえいえ。それほどの事は・・・ありますね。皆の者、これからは僕を崇め奉るのですよ〜」
いきなり話を振られたので、僕らしく返してみました。若干苦笑いの王族たち。すると王様は咳払いを一つして・・・。
「では、フィアーナの回復を祝って!そして、我がレッドランド王国の未来!モツ様に感謝を示して・・・乾杯!!」
ーーーーかんぱ〜〜〜〜いっ!!ーーーー
王様の音頭で皆が出された酒を飲み干しました。すると・・・。
「「「ぐわぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!?」」」
数人の貴族が叫び声を上げたのでした。な、何なのですか!一体っ!?
「な、何なのだ!これはっ!?」
鳴り響く驚愕の声と喧騒。リリーナさんや騎士さんたちが王族たちを守ろうと警備体制を敷きました。
それもその筈、その貴族たちからは黒いモヤが出始めて異形の姿へと変わっていく真っ最中だったのですから。しかし、この展開が2回目な事もあって多少の落ち着きがみられます。良かったですよ、殺人事件とかじゃなくて。
「ううむ、まだこんなに貴族にバケていたのですね。この国、もはや詰んでいたのでは?」
「モツ様?これはモツ様の仕業で?」
「ちょっと、『仕業』って何ですか『仕業』って!!僕はただ、訓練所に設置された泉の水を使うとパーティでの料理やお酒の味が際立ちますよとアドバイスしてあげただけですよ!!」
「やはり、あれは君の仕業かっ!?目を離した僅かな間に泉が湧いていたから予想がついていたが・・・」
「ヒューヒューヒュー・・・」
「口笛が吹けてないぞ!!」
・・・口笛を吹いて誤魔化そうとしましたが無駄でしたか。
やがて、正体を現した元貴族な魔物たちが僕たちの前に立ち塞がりました。あの宰相にバケていたミノタウルスほどの強さではなさそうですが、こいつらも山羊や馬のような半人間半動物な魔物でした。まあ、それなりには強いのでしょう。
「よくも、やってくれたな妖精。我らの正体を見破った事を褒めてやろう。まさか、パーティの酒に聖水を混ぜるとはな・・・」
「ふっ、僕を甘く見過ぎですよ。お前らような悪い魔物は徹底的に追い出さないといけませんからね。全ては僕の計算通りなのですよ」
「若干、嘘っぽいがな・・・」
失礼ですよ、リリーナさん。それはともかく、パーティーを早く始める為にもさっさと倒してしまいましょう。
「・・・では、アッサリと倒してあげましょうかね?【見えざる手】発ど「待てい!!」・・・発動!!」
「「「ぐわぁぁああぁぁぁぁぁぁっ!?『待て』って言っただろうがぁああぁぁぁぁっ!?」」」
僕の言葉にストップを入れる魔物たち。しかし、中断してやる程僕はお人好しではありません。
「何ですか、一体?命乞いなら聞きませんよ。まぁ、温厚で優しい僕ですからね。遺言くらいなら聴いてあげますよ?」
「こ、これのどこが温こ「あん?」・・・ぐわぁああぁぁぁぁっ!?すいませんでした!聴いて下さい!!実は我らが王からメッセージ玉を預かっていてですね・・・」
・・・仕方なく魔物の話を聞くと、こいつらの親玉が僕と話がしたいみたいです。【見えざる手】を操作してこいつが持っていた宝玉のような通信型の魔法道具を取り出しました。すると・・・。
「・・・よう。久しぶりだな、モツ」
玉から実に馴れ馴れしい言葉が出てきました。そして、玉に映像が映ったのでした。




