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11話ニート達は何でも屋をやるそうですよ

ふぅ食った食った…

俺達は朝食を終え

二度目の睡眠に入ろうと二階の部屋に向かおうとした

その時


「おい…ちょっとまててめーら…」



ジジィに制止を求められた俺達は

階段を上る足を止める


「どした?じいさん」


「さっきの約束忘れちゃいねーだろーな…」


「もちろん忘れちゃいないさ…だが戦士には休息ってもんが必要なんだよ…」


「なにが戦士だ!てめーらここに来てから一回も戦ってねーだろ!アクションカテにしてるクセに戦って無いよね!」


「俺達はちゃんと戦ってるさ…己とな… ッッ!

なぁマルタ?」


俺はマルタに同意を求める

それに対してマルタは



「そうともよ!」


と元気よく相づちを打つ


「じゃ、そういうことだ!じーさん

んじゃ俺達は休息に入らせてもらうぜ…」


「ちょっとまてぇぇぇ!何うまいこと言ったみたいな顔してんだ!第一お前ら己にすら打ち勝ててないじゃねーか!今まさに己に負けてんじゃねーか」


じいさんが凄い勢いで突っ込んでくる…

さすがに朝っぱらからこれはキツイわ…


「もう細かいことは良いじゃないの…しつこいジジィは孫に嫌われるってことわざ知らねーのか?」


「そんなことわざ聞いたことねーよ!

第一、俺孫いねーから!」


「おじいちゃん…しつこい…」


マルタ!ナイスだ!

よく言った!


マルタの一言が意外と効いたのか

少し言葉を詰まらせるジジィ



「いや!今回はマルタちゃんに辛辣な言葉を浴びせられてもじいちゃんめげないからな!」


…チッ

この様子じゃジジィは諦めないだろう…

まぁそろそろ金も欲しいし

仕事とやらをやってみるか


「わかったよ…んで仕事つったって

なにやれば良いんだ?」


「えー…仕事やるの…」


横でマルタがとても不満そうにしているが

とりあえず無視する


「やっとやる気になったか…お前らはなんでもやるって約束したよな…?」


ジジィがニタニタと笑いながら事実確認してくる

肉の誘惑に負けてしまったといえ

確かに俺達は「なんでもやる」と言明してしまった…



「…おう」


「そういうわけでお前らには何でも屋をやってもらう!」


「…は?」


「その名の通り何でも屋だ…

掃除、捜索、護衛からお手軽人生相談まで」



「んなの無理に決まってんだろ!」


「なんでもやるって約束したじゃん」


このクソジジィ…一発ぶん殴りてぇ…

悪いのは俺だけども…


「だが安心しろニート共

何でも屋で稼いだ金は全部お前たちが自由に使っていい」


「そりゃいい話だがよ、じいさん…アンタにメリットが無いじゃないの」


「お前らが何でも屋やって有名になってくれりゃ

この店も繁盛するってもんよ…」


なるほど…

お互いメリットがある話ってわけか

俺達は仕事をして金を稼ぐことができるし

もし俺達が有名になればじいさんの店の宣伝にもなるわけか…

このまま仕事しなかったら

じいさんにここから追い出される可能性もあるしな…


「…わかった…その話乗るぜ」


「よし!これで決まりだな」


「…あれ…私の意見は…?」


こうして

俺達の仕事が決まった


















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