表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

絶対に本当だと言えるのは、あなたへの愛してるだけ



短い話なのでお気軽にどうぞー( ゜∀゜)つ

両思いでお互いしか好きじゃないのに、すれ違ってる系。


前編・後編の二話完結。



公爵令嬢なのも、あなたの婚約者なのもーー全部嘘。


私はただの異世界からの迷い人、公爵令嬢にとりついたこわーい怨霊なのです。


ただこの子の目を通じて、あなたを好きになったのは本当だから。


あなたを裏切ろうとしたこの子を潰して、私はこの子に成り代わる。


◆◆◆◆


ふふっそんなこと、私は言った覚えはありませんわ?。

ええあれもこれも全部嘘。

だって私が愛しているのは、幼い頃からあの人ただ一人きり。


嘘つきですって??ええ、私は希代の嘘つき大ペテン師、女は大好きな人のためならいくらでも嘘をつける生き物なのよ。


◆◆◆◆


公爵令嬢が愛した男に、特大の嘘を吹き込み切り捨てる。


愛しているのは後にも先にも婚約者だけだったのだと、私の中以外にはどこにもないとびっきりの真実(本物にとっての特大の嘘)をうそぶいて。



ああーーでもやはりあなたには分かってしまうんですね、どれほど裏切られても、この子のことをずっと見ていたあなたには、本物と偽物の違いがわかってしまう。


そうです私は偽物です、本物を殺して成り代わった化物です、裁きたければどうぞ裁いて下さい、私はあなたの沙汰でしたら喜んで受け入れましょう。


本物とはまともに視線が合わなくなっていたから、自分をしっかりと見つめ返す私が偽物だとわかったと?。


ああーーええ、変わるのはこれが初めてではありません。


たた一度だけ、あなたの危機を見ていてもたってもいられず。


分かりましたか?あの時も別人だと分かっていた?あまりにも違いすぎるから?。


その時から私のことも好きだったと?、一度きりの一瞬の出会いで?ふふふ。


私は思わず笑ってしました、彼のあまりにも優しすぎる嘘に。



私の罪はこれからも許されることはないでしょう、あなた以外の誰も気づかなくても、この子がーー人一人の心が死んだのは取り返しのつかないこと、きっと私は地獄に落ちます、ただ幸せになるなんて私が私を許せない!。


でもただあなたが、あの子を好きだったあなたが、私までいなくなるのが嫌だと言ってくれるなら、私にあの子の変わりを。


あなたが、私を望んでくださる間はここにいます。


あなたの好きだったあの子にはなれませんが、私なりにあなたを愛して支えて行きましょう。


あなたを愛しています、真面目で誠実で不器用な人。


嘘をつくのがーー本当に苦手な人。



あなたが()()()()()と言った時、口元に手を当てるいつもの癖が出てました。


それに気がつかなかったふりをして私は今日もあなたの隣で笑います、私も愛されていたのだと嬉しいと、思い込んだ女の顔で笑います。


どれほど罪深くともーー大好きなあなたの優しさにすがりついてでも、あなたの隣で笑っていたかったから。


()()()()()心から愛している」

「私も心から、あなたを愛しています」


あなたの悲しい嘘に、吐き出しそうな思いを込めながら。


成り代わった偽物の令嬢は、今日もあなたへの心からの愛を囁くのです。




後編は、今日中にアップ予定。

婚約者視点です。



公爵令嬢のことを王子が好きだなーという目で見ていたのは、一度会ったきりの主人公に対してなのですが、主人公は気づいていません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ