Ⅲ-2
ケヴィンだけが真ん中にいる
ケヴィン「それから、俺はアリスと結婚式を挙げた。とても幸せだった。それから、何年か過ぎ、子供が生まれた。俺は今、三人の父親だ。子供の名前は、長男のトム。次男のジョージ。長女のアン。俺は今、とても幸せに暮らしている」
アリス(声だけ)「あなた、ちょっと来てー」
ケヴィン「今、行くよ!!」
暗くなる ケヴィンとアリスが寝室にいる
アリス「あなた!」
ケヴィン「何?」
アリス「来年、産まれるの!!」
ケヴィン「四人目!?」
アリス「そうよ!男の子か女の子か分からないけど・・・でも、私どっちでもいいの。元気な赤ちゃんだったら、それでいいの」
ケヴィン「でも、できれば女の子がいいんだろう?」
アリス「ええ。でも、本当にどっちでもいいの!元気な赤ちゃんだったら、それだけでいいの。私とケヴィンの子供は皆元気!だから、(手をお腹にあてて)この子も元気に産まれてくれれば、それでいいの!さあ、もう、寝ましょう」
ケヴィン「ああ。・・・でも、本当に四人目なの?」
アリス「ええ、本当よ。今日、病院に行って来たの。『おめでたですね』って、お医者さんが言ってくれたわ!本当にもう寝ましょう」
ケヴィン「ああ。元気な子供だと本当にいいな。おやすみ」
アリス「ええ、元気な子供を産むわ。おやすみなさい」
暗くなる