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Light and Dark  作者: 宇恵野キヅナ
出会い・別れ
2/13

Ⅰ-1

アンソニーだけが真ん中に立っている


アンソニー「俺の名前はアンソニー。でも、本当の名前じゃない。本当の名前?それは、そのうち分かるさ。俺は親も兄弟もいない。そんな俺だけど、一人友人がいる。名前はスチュアート。スチュアートと初めて出会ったのは、子供の時だった」


暗くなり、子供の頃のケヴィン(アンソニー)が子供の頃のスチュアートの近くまで歩いて行く


ケヴィン「何してるの?」


スチュアート慌てながら、人物像の腕を隠しながら


スチュアート「別に何もしてないよ!?」


ケヴィン「本当に?」


スチュアート「本当だとも!!」


ケヴィン「それじゃあ、そこどいてくれない?」


スチュアート「えっ!?」(驚いたように)


ケヴィン「君が前にいて、その人物像が見えないんだ」


スチュアート「でも・・・」(困ったように)


ケヴィン「いいから早く・・・」



ケヴィンがスチュアートをどかす、すると人物像の腕が落ちる



ケヴィン(腕を拾いながら)「これ、君が壊したの?」


スチュアート(下を向いたまま)「・・・・・・」


ケヴィン「そうなの?」


スチュアート(少しだけ肯き、もう一回大きく肯く)


ケヴィン「そうなんだ・・・でも、大丈夫!(笑顔)僕もよく物を壊すんだけど、ちゃんと直すんだ」



そう言いながら、人物像の腕を人物像の体にはめる



ケヴィン「ほら、ねっ!簡単にはまったよ」


スチュアート(喜びながら)「わあ、すごーい!!」


ケヴィン(小さな声で)「シーっ!!静かに!誰か来る!!早くここから離れよう」



ケヴィンとスチュアートはその人物像からかなり離れる(客席の近くまで)。そこへ、美術館の人が来る



美術館の人「まあ、なんてことでしょう!!(この人物像の)腕が壊れてるなんて!」



美術館の人が騒いでいる中、ケヴィンとスチュアートは美術館を後にする



スチュアート「どうしよう」


ケヴィン「大丈夫、大丈夫」


スチュアート「でも・・・」


ケヴィン「平気、平気。ところで、僕の名前まだ言ってないよね?僕の名前は・・・・・・ケヴィン。でも、アンソニーって呼んでほしい」


スチュアート「アンソニー!?・・・とっても良い名前だね!・・・でも、どうして本当の名前で呼んじゃあいけないの?」


ケヴィン「そんなの気にしない、気にしない!で、君の名前は?」


スチュアート「僕の名前はスチュアート。よろしく」



ケヴィン「こちらこそ、よろしく!!」(握手する)



暗くなり、アンソニーだけが真ん中にいる



アンソニー「それから、俺たちには強い友情が生まれた。そして、何年か過ぎたある日、一人の女の子が家族と一緒にやって来た。その女の子の名前はキャサリン。俺はその頃悪いことばかりしていた。と、言っても、そんなに悪くない。ただ、悪戯をよくしていて、大人に怒られた。スチュアートはとっても頭の良い優等生だった。キャサリンが来て何年が過ぎた頃、俺は酒をバカみたいに飲んでいた。その頃のあだ名は・・・『口説きアンソニー』とか『飲んだくれアンソニー』とかだった。あの日も酒をバカみたいに飲んでいた。良く覚えていないが、俺は酒を飲み過ぎたらしく、かなり酔っていた。気が付くとキャサリンが隣にいて、毛布を掛けといてくれていた。その日以来、俺はキャサリンと仲良くなった。そんな頃だった、スチュアートが俺に『キャサリンが好きだ』と言ったのは・・・その頃だんだんと俺もキャサリンが好きになっていた。そして、俺は言ってしまったのだ。絶対に言ってはいけないことを言ってしまったのだ。『俺もキャサリンが好きになってしまった』と・・・俺がここに立っている理由はほかでもない、俺とスチュアートどっちがキャサリンの恋人になるかを決めるためだ。・・・やっと二人が来たようだ」

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