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シンガープロゲーマーズ・クロニクル  作者: 中川優成
第1話・RPGプロゲーマー試験
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第1話(6)奴隷に恋した平和を望む青年

地下に降りると、辺りを見渡した。

駐車場になっていて大量のスカイカーが白線に囲われたスペースにそれぞれ駐車されてる。


明かりは、蛍光灯で不気味に薄暗く着いては消えてを不規則に繰り返す。


私と姫咲ちゃんは、あまりの不気味さに先頭を歩く唯ちゃんの後ろに隠れるように歩く。

唯ちゃんが小さいから、隠れられないけど。


「?2人とも、それじゃ戦闘なった時どうすんだよ。俺は、メインとサブいつも銃だから後衛だよ?」


「大丈夫、唯の背中は守るから・・。」


「前衛と後衛逆だろが!刀で戦う美樹と姫咲が後衛みたいだろ!」


唯ちゃんは、苦笑いして私達に鋭くツッコミを入れる。


「おい、なぜ壊れたアンドロイドを護るんだ!」


「こいつは、死んでない!」


「遅せぇよ。今、完全に壊れた。」


その声が地上へ繋がるスロープから聞こえてきた。

男性2人の声。

スロープからは地上の明かりが漏れてる。


その明かりから、アンドロイドを抱えた男性が血だらけで走ってきた。


「貴様、何を考えてる。壊れてるなら、捨てれば良いだろが!」


笑いながら、銃弾を撃つ男性。2人は、同じ黒い軍服を着ている。

恐らく、同じ組織なんだと思う。


「逃げろ!民間人!」


必死に逃げる男性は振り絞る様に私達に叫んだ。



その瞬間、銃弾は逃げる男性の右脚に命中して、右脚が氷に覆われる。


『ライトニングスピード!!』


私は、試合中3回使えるエクシードスキルのライトニングスピードという魔法を使って身体を1度光の粒子に変換し高速で移動すると、銃を持つ男性の前に立って魔法を解除した。


刀を具現化し、斬り掛かると笑いながら3歩素早く下がった。


「民間人じゃ無いなぁ。転移者か?」


RPGユニフィケーションの登場人物は、私達の様なプレイヤーを転移者って呼ぶ事もあるの。


「そうだよ。」


私の言葉に、珍しいものを見るように考える素振りで聞いてきた。


「転移者は、ほとんど人間軍かアンドロイド軍に組みしたって聞いたんだが、まぁ、お決まりの言葉を言ってやるよ。ようこそ、人間軍へ。あなたには、大金を与えれ事を約束しよう。」


「私達は、いらない!この戦争を止める!」


私のその言葉に反応し、目の前にクエストが表示された。


『シークレットクエスト。奴隷に恋した平和を望む青年。』


「美樹?シークレットクエストよ!」


姫咲ちゃんの言葉に私達は目の前の男性を睨みながら大声で返した。


「皆!行くよ!」


受諾と念強く思考すると、シークレットクエスト受諾と表示され文字が消えた。


目線は外れないけど、唯ちゃんと姫咲ちゃんが男性を介抱してる声が聞こえる。


「敵になるつもりか?お前ら。」


「お前を倒す!!」


『フレイムスラッシュ!!』


私が炎をまとった刀で駆け抜けると、男性は銃で受け素早く、左に避けた。

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