第1話(3)プロゲーマーとしての、歌
「お初にお目に掛かります。美樹さんと唯さんと同じチームで参加させていただく、斉藤姫咲と申します」
「初めまして。日本プロゲーミング協会所属、RPGゲーミング会会長の松永彩乃です。立場上、なにか言えば、ひいきとか言われそうだから、手短に言うね。ゲームは、エンタメとしての側面と、競技としての側面両方持ち合わせているわ。だからこそ夢や楽しさを直線的に伝えやすく、更に今は歌というブースト使いより魅力的に伝え共有できる。試験だけど、3人で全力で楽しんでね!」
「ありがとうございます!」
私達は、お辞儀をした。
私達は、控え室に入った後暫くして、他のチームも入ってきた。
「皆、夢を掴むためにはまず、プロになる事!アルターノバのスタッフ皆応援してるから、死にものぐるいで行ってきなさい!」
入ってきた、ブレザーの制服を着た5人の女の子達は、力強く返事してる。
全身から、溢れ出す緊張感が私達にも伝わってくる。
その中で、1人ドレッサーに座ってる私に近寄ってきた女の子がいた。
「高橋美樹さんですよね。」
私を知ってる?なんでなんだろう。
「私は、新垣美優と申します。小学生の時に、美樹さんの戦いを見て憧れ、夢である役者を志し舞台を経験しながら、RPGプロゲーマーになれる時をずっと待ってました。」
「私が、憧れ?ですか?」
「はい。試合、楽しみにしてます。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
私は、立ち上がると美優さんと握手した。
初めは、歌唱審査がある。
ボールグループとしての側面もプロゲーミングチームを所属させてる企業にとって、より宣伝効果も期待して、重視してる。
スポーツ選手とエンタメ、その両面を共存さてるからこそだね。
美優さん達は、既にアルターノバという芸能プロダクションに所属してるため、歌唱審査に参加する必要は無い。
私達は、スノーラビットさんのデビューシングルを歌った。
会場に来てる企業の皆さんにどう映ったか分からないけど、今の全力は出せた。
そしてこの後、いよいよRPG競技化全世界共通フォーマットのRPGバトルロワイヤルゲーム『RPGインテグレーション』の試験が始まる。